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2011年10月07日18:35

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原発と放射能・私の考え方

3月11日以前の私は、原発無関心派でした。

原発なんて危ないものは無い方が良いに決まってるけど、電力が足りなくなるのは困るし、日本の技術をもってすれば地震や津波が来ても大丈夫なんだろう。チェルノブイリ事故は社会主義国のソ連だから、未熟な技術と杜撰な管理だったんだろう。日本ではあり得ないな。

そう思ってました。

しかし、福島で起きた原発事故は、チェルノブイリと同じレベル7でした。

それでも、放射能なんて大した怖くないだろう。
よく分からないけど、そんなに心配しなくても大丈夫なんじゃないの?

そう思ってずっと過ごしてました。

転機が訪れたのは8月のことです。
ひとつは、テレビで『セシウムさん』って表示されて問題になった件。
もうひとつは、高岡蒼甫のツイッターから端を発した反韓流・反フジテレビデモ。

何か大事なことが置き去りにされてないか?と思ったんです。

さらに、私が住んでいる札幌から西に約70kmに位置する泊原発での、プルサーマル計画シンポジウムにおけるやらせ問題。これが決定打となって、本やネットで一から原発や放射能について調べるようになりました。

そこで自分なりに導き出した結論は・・・『原発はいらない』でした。

放射能は、どんなに微量でも危険だと思っておいた方がいい。その放射能を無尽蔵に撒き散らす原発は、いくら電力がとか、経済成長がとか、安全保障がとか、いかなる理由があっても認めることはできない。

私は結構頑固と言うか、悪く言えば頑迷な人間で、なかなか人の話を聞こうとしません。人に言われても『はいそうですか』と簡単に考えを変えられないので、自分で疑問に思ったことを調べて、考えて、ようやく現在の考え方に至りました。

ですから、原発や放射能に関して不安や疑問を抱いてらっしゃる方は、とにかく自分が納得できるまで調べて、考えてください。人に言われただけでは、なかなか自分の中で確証が持てないと思いますので・・・。

【参考にした文献やネット】
・原発はいらない(小出裕章/著 幻冬舎ルネッサンス新書)
・別冊宝島 原発の深い闇(宝島社)
・放射能汚染の現実を超えて(小出裕章/著 河出書房新社)
・誰でもわかる放射能Q&A(澤田哲生/著 イースト・プレス)
・小出裕章が答える原発と放射能(小出裕章/著 河出書房新社)
・週刊新潮9月29日創刊55周年秋季増大号より
 『櫻井よしこ 日本ルネッサンス』
 『特別読物 御用学者と呼ばれて』
・朝日新聞縮刷版 東日本大震災(朝日新聞社)
・知りたくないけど、知っておかなければならない原発の真実(小出裕章/著 幻冬舎)

・原発と放射能@初心者専用
http://www10.atwiki.jp/nuclear_radiation/
・原発業界御用学者リスト@ウィキ
http://www47.atwiki.jp/goyo-gakusha/
・小出裕章(京大助教)非公式まとめ
http://hiroakikoide.wordpress.com/ 
・福島県ホームページ 原子力災害情報
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=24445


・・・さて、ここであるニュースについて取り上げたいと思います。

■福島製橋桁、放射能不安の声で工事中断…大阪
(読売新聞 - 10月06日 15:30)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1767418&media_id=20

大阪府が進めている架橋工事で、福島県郡山市内の建設会社が製造した橋桁に対し、周辺住民から放射能汚染への不安の声が上がり、工事が中断されていることがわかった。

 府によると、橋桁は大阪府河内長野市と和歌山県橋本市を結ぶ国道371号バイパス架橋工事に使われる予定で、郡山市の会社が製造と設置工事を約1億2500万円で受注した。長さ55メートル、幅8メートルの鋼製で、東日本大震災前の今年2月に完成。当初は9月に河内長野市に運ぶ予定だった。

 しかし、7月末の地元住民への説明会で、住民から不安の声が上がり、府は工事をいったん中断。橋桁は現在も郡山市の会社敷地内に置かれている。

 同社が検査業者を通じて橋桁表面の放射線量を測定したところ、国際放射線防護委員会(ICRP)が示している年間許容被曝量の上限1ミリ・シーベルトを下回る0・7ミリ・シーベルトだったという。
(以上)

これまでも薪とか花火とかが問題になりましたが、今回の橋桁に関しては、年間1ミリシーベルト以内なら許容すべき(安全という意味ではない)じゃないかなあ・・・と私も一瞬思いました。

そもそもこういった建築資材などに、放射線の基準値というものはあるのでしょうか。素人なりに調べてみました。

調べていくと、『クリアランス』という言葉に出会いました。

詳細は下記のHPに記されていますが、要するに、原発から出た廃棄物でも、一定の放射線レベル以下のものは放射性廃棄物とは見なさずに、例えば住宅や病院、学校や幼稚園などの建築資材などに、使おうと思えば何にでも使える、ということでしょうか。

・原子力安全委員会
http://www.nsc.go.jp/haiki/page5.htm
・原子力安全・保安院
http://www.nisa.meti.go.jp/genshiryoku/haiki/kuri.html
・東京電力
http://www.tepco.co.jp/nu/qa/qa11-j.html

問題は一般廃棄物と見なす放射線の基準値なんですが、これが年間0.01ミリシーベルトとなっています。これをそのまま適用すれば、ニュースになっている橋桁の放射線量0.7ミリシーベルト(/年)は、実に70倍の放射線量、ということになってしまいます。

この点を指摘するマスコミは私が見た限りでは皆無ですが、私の考え方(橋桁へのクリアランス適用)が間違っているのでしょうか。それとも、もうクリアランスなんて無視しなければ、これから先の日本はやっていけない、ということなのでしょうか。

国は年間1ミリシーベルトという被爆許容量の上限を、年間20ミリシーベルトにまで引き上げようとしています。実際、年間1ミリシーベルトを超えているであろう地域で生活している人は、おそらく何百万人、もしかしたら何千万人といるのかもしれません。

風評被害だ、いや実害だと、国民同士がいがみ合うようなことがあってはなりませんね。福島の人も大阪の人も悪くありません。悪いのは、国と東京電力なのですから。

長々と失礼しましたm(_ _)m
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