mixiユーザー(id:940287)

2011年09月25日09:44

19 view

第37回東西落語名人選(夜の部)

 秋分の日、豪華な顔ぶれに引き寄せられて第37回 東西落語名人選@神戸文化ホールに行ってきました。昼夜興行で昼の部は完売、夜の部は空席が若干あったようです。その、夜の部の方に行ったのですが、だいたい満席でした。昼夜で番組が替わるようで、次回は昼夜連続でチケットをとってもいいなぁと思わせるほど、充実の会でした。

--

番組:
1.桃月庵白酒「替り目」
2.月亭八方「猿後家」
3.桂歌丸「新聞記事」
4.桂春團治「お玉牛」
仲入り
5.笑福亭松喬「お文さん」
6.柳家小三治「厩火事」

--

 この日は全員、高座を観るのが初めて。

 白酒さんの「替り目」は、酔っぱらいが歌う『ラバウル小唄』の「またくるま〜では〜」で俥屋が呼ばれたと勘違いする出だしから爆笑でした。江戸ではポピュラーなクスグリなんでしょうか?マクラも面白かったし、白酒さん、関西である独演会にも行ってみたいです。

 八方さんは「猿後家」をちょっと早口だった気もしますが、たっぷりと。奈良観光の下りが素晴らしい。阪神ネタのクスグリはもちろん大爆笑でした。

 歌丸さんは笑点に関するマクラで観客を大笑いさせたあと、「阿弥陀池」の江戸落語版である「新聞記事」を。 「阿弥陀池」は爆笑噺ですが、こちらはそんなに笑うところはなく、しかし、歌丸さんらしい口跡を堪能しました。

 春團治さんはマクラなしで「お玉牛」を一気に。聴きづらいところもあったけれど、牛のシッポがペチっと男に当たる様や、男が角を掴んでいる様といった 流麗な所作が見事に補強していました。とくに牛のシッポは、扇子がまるで生きているような動きで、圧巻でした。

 松喬さんは丁稚が可愛らしい「お文さん」をたっぷりと。この日、一番の安定感、充実の高座でした。他の噺も観に行きたいです。

 トリは小三治さん。独特の間合いのマクラに大爆笑。ゆる〜く喋っているかんじだけなのに、笑いにひきこまれる空気感はスゴい!「厩火事」は細かな所作によるキャラ分けを堪能しました。そんなに笑うところはない人情噺で、しんみりとしたいところで笑っている観客がいたのが気になりました。江戸落語を聞き込んだら、笑いどころがもっと見えてくるのかもしれませんね。
7 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する