宮部の短編で俺の涙腺がやばい

久々に本を何冊か買った。
　スガさんを特集してる別冊なんとかを探しに本屋をウロウロしてたら、八房、宮部、上遠野のそれぞれの新刊が出てたので購入。

八房龍之助スーパーロボット大戦OG―ジ・インスペクター―Record of ATX Vol.1
　タイトル長い。前巻がクライマックスで、今回は新シリーズの初巻だもんでまだ温度が上がりきってない感じ。キャラが増えたせいもあるかな。
　でも、生身の格闘シーンの緊迫感はロボット同士の闘いとは一線を画した描き方で表現されてて、また一段と漫画巧くなってるなぁと思わされた。これからまた熱くなるのが楽しみ。

上遠野浩平アウトギャップの無限試算
　帰宅後、食事と風呂を済ませてから読み始めて、閉じるタイミングを失ったまま二時くらいまでかけて読了した。
　内容はまぁまぁ。いつも通りの様でありながらも、今回はコンビよりゲストが頑張ってるお話なので、やや新鮮で良いかも。次の話で大筋が進まなかったら不満になるだろうけど。
　本当は事件シリーズや魔女の続きが読みたいのだけど、しばらく我慢。

宮部みゆきチヨ子
　短編集。しばらく重い長編ばかり読んでて、短編にあまり惹かれなかったのだけど、寝る前に読むのに良いかなと購入。
・雪娘
　ページを開いて、導入の段落にいきなりやられた。日常をつまらなく過ごしているところにガッツリ食い込んできて、そのまま読み進めて得られる感動。この一篇だけでも買って良かった。
・オモチャ
　ゾッとする話。だけど、泣く。
・チヨ子
　表題作。ライト。
・いしまくら
　「模倣犯」の匂いに、青春の匂いが混ざってる。
・聖痕
　話は全然違うけど、ラストシーンに「たった一人」に似た狂気を感じる。


一応、SFな話でもあるけどホラーなので、読もうと思った人は注意。私も「寝る前に」なんて言ったくせに、重いやら何やらで寝られなくなったりして。
　いや怖くない(オモチャの、ゾッとする、ってのもそういう意味ではないし)のだけど、やっぱり怖い。でも、読んでみて欲しい。どの話もラストシーンが凄いから。

とまぁ、買った本については長々と書いたし満足なんだけど、本棚が一杯になってきた上に、結局スガさんの特集本は見つからず。あぁいう本って普通には置いてないのかなぁ、雑誌や参考書、絵本だけしか置いてないような店も覗いてみたけど無かったし。探し方が悪いのかなぁ。
　Amazonで買えばすぐなんだろうけど、面倒で未だに携帯からは登録してないのです。