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2011年09月10日00:53

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この厚顔ぶりを我々は見習うべきなのか

■使用済み燃料処理協力、アレバ社が東電に申し出
(読売新聞 - 09月08日 23:36)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1736237&media_id=20

≪来日中の仏原子力大手アレバのリュック・ウルセル最高経営責任者(CEO)は8日、東京都内で記者会見し、東京電力福島第一原子力発電所の事故処理に関連し、原子炉建屋内の貯蔵プールに残った使用済み燃料の回収・処理や1〜4号機の廃炉事業などで東電に協力を申し出ていることを明らかにした。
 ウルセルCEOは「アレバは非常に多くの経験を持っており、ノウハウを提供できる」と強調した。原発再稼働問題で電力各社が行う原発のストレステスト(耐性検査)についても、助言などで協力できると説明した。
 アレバは、原子力機器の製造だけでなく、天然ウランの採掘や燃料の製造、再処理まで原子力関連の全分野に携わっている。ウルセルCEOは、「福島の事故が世界の原子力の発展を根本的に変える要因にはなっていない。大プロジェクトがいくつも続いている」と強気の姿勢を示し、ドイツやスイスなどの脱原発の動きを「例外」とした。≫

 震災直後にフランス大統領はアレバ社CEOを伴って来日し、トップセールス活動に余念がなかったことは記憶に新しい。

 たしかに原子力技術の世界では、日本企業である東芝、三菱、日立を除けば、あとはフランスのアレバくらいが有力な存在であり、廃棄物処理では相応に実績もあるのだろうが、その後、福島では米企業と一緒に提供した高濃度汚染水の浄化設備は水漏れや何やらで失敗続きで、少しも成果を上げることができなかった。

 日本人ならば、恥ずかしくて、こういう「上から目線」での「協力」申し出など、とてもできないだろう。こういうところが欧米人とシャイな日本人のメンタリティの差ということになるのだろうか。

 さきほど「協力」と書いたが、もちろんのこと無償で支援してくれる訳ではない。単に先日の汚染水の浄化(結局、「浄化」できなかったのだが)に引き続いて、更にボロ儲けを企てているに過ぎない。

 国際社会に於ては、黙って指を咥えているだけでは、他人は何もしてくれない。「沈黙は金」というような料簡では生きていけないのであって、欲しいものは欲しい、嫌なものは嫌と、はっきりと自己主張する必要がある。イタリア人は女を見たら口説くらしい(?)が、それとて、口説かなければ何も始まらないし、振られたところで失うものは何もないから、とりあえず口説くのである。国際社会で生きていく上で、こうしたスタンスを我々もある程度は参考にするべきであろう。

 フランスのアレバ社からすれば、窮状に陥っている日本は格好のカモであり、100年に1度の荒稼ぎのチャンスくらいに思っていることは間違いない。浄化設備での不首尾などすっかり忘れたような顔をして、積極果敢なセールス攻勢に出るのは、彼らとすれば当然である。それでうまく行けば、儲けものだし、塩を撒かれて追い返されたって、ダメ元くらいに腹を括っているのであろう。

 日本人もこれくらいの厚顔ぶりを身につけないと、今後はやっていけないのかも知れない。

 面の皮が厚いのは、なにも西欧人だけではない。お隣の中国人も韓国人もみんな日本人に比べれば相当なものである。およそ突拍子もない、言いがかりのような話であろうと、ただ黙っていたら認めたのも同然と解されるのが、国際社会の常識である。

 詐欺商法のようなセールスに対しては、毅然と「ノー」を主張して、追い返さないことには、益々、わが国は他国から舐められることになる。 
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