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2011年09月07日05:14

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妻の遺作

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昨日の夕刻、実母から電話があった。

『もうちょっとで完成しそうなのに…10個ほど嵌まらない…』と(画像↑・上)。

なんじゃそりゃもうやだ〜(悲しい顔)この日記を読まれた方も訳が分からないでしょうから、まずはその説明から。

実は、私の妻が画像↑のジグソーパズル(『大和出航』梶田達二画・やのまん製1000P)を縁(外枠)と中ほどの左右の部分まで作りかけながらも完成させずに抗がん剤の副作用により、この絵のように桜の季節(今年の4月)に帰らぬ旅に出てしまった…(沖縄特攻時の大和の出航ではないらしい)。

http://www.tkc21art.jp/list/cat10/cat116/ ←「梶田達二 | 作家一覧 | 東京絵画センター」


妻は、ジグソーパズルが好きで、犬を飼いだすまでよくやっていた。

犬、特に仔犬はヤンチャなので、組んでいる途中で悪さ(私の鉄道模型のジオラマ?の一部である駅舎も被害を受けた眠い(睡眠))をされると木っ端みじんになりそうなので作るのを止めていた。

過去にも書いたが…その妻が悲しいことに50歳にしてスキルス胃癌末期であることが判明し、手術後に抗がん剤による延命治療?(患部を摘出する予定だったが予測より悪い状態で摘出せずに…普段は自宅療養、場合によって入院…1年間で5回入院した)をすることになった。

抗がん剤の副作用(最初に使用した副作用の少ない抗がん剤を投与されていた時は、まだマシだったが、やがて効かなくなり違う抗がん剤を使用するようになって…)からか、自宅ではダラダラと毎日を過ごしていて退屈そうだったので(通院時はデパ地下巡り、体調が良ければリハビリ出勤もしていたが…)、『手先が鈍りそうだし、ジグソーパズルでもする?』と私が尋ねると、『してみようかな…でも犬が邪魔するかも』と妻。

『犬たちも、もうオバサンやオバアサンだし、物珍しさから臭いを嗅ぐぐらいで済むだろうし、シツコクするなら叱れば聞き分けると思うよ』と私。

『なら、やってみる』と妻が言ったので、私の好みの図柄の物を通販サイトで探して昨年の12月初めに購入した。

…という訳で、私が暇を見つけてそのうち完成させようと考えて、未完成のまま水平に寝かした状態で保管していたが、未だ1ピースも嵌め込むことなく…。このままでは、うっかりバラバラにしてしまいそうだし、立てた状態なら場所もとらずに安全に保管できるのだが、妻は糊を使わずにパズルを組むので、この状態で立てれば必ずバラけてしまうし…。

『早くどうにかしないといけないなぁ』と思っていたら、私の実母が『退屈しのぎにジグソーパズルをやりだして、もう数セット作ったけど飾る場所が無くなって来て…』と。

『作り続けて、壁に掛けてあるモノと交換すればいいのでは?それなら、嫁さんが作りかけて完成させていないモノや過去に購入して開封もしていないモノがあるのでどう?』と私が言うと、実母は『作るわ』と。

ところが、上記のように『残り10個(ピース)が嵌め込めずに難儀している…』と言って来た。

『メーカーの製造方法からして、梱包過程でピースが欠落することはあっても、絶対とは言えないが他のパズルのピースが混ざることはまず無い。作る側がどこかでミスをしている。残りの10ピースのみで組めるのか試してみたか?』と尋ねると、『それは未だやっていない』と。

暫くして、『試し出したが、一つとして結合できない…』と、実母。

『それなら、やっぱり間違ったピースを嵌め込んでいるよ。間違っていなければ、残りのピース同士が結合できるはず』と、私。

『どうやってもダメだわ…今から迎えに行くから助けてくれる?』と、実母。

『えぇ…。自分で完成させたい気持ちは分かるけど、どこで間違っているか見つけずセッカチに考えるならいくら時間をかけても完成しないから(残りのピースが嵌まる周辺をバラバラにして組み直すぐらいの気がなければ…)、パズルを持って来てよ。あとは私がやるから、他のパズルを始めたらどう?』と、私。

念の為にメーカーの相談窓口に電話をしたら…『今の製品は、ピースが非常によく似た形状で出来ていて、間違えて嵌めてもちょっとやそっとでは分からない場合が多く、こちらでは裏側から見て見極めています…』と。

やがて、現物が届き見てみると怪しい結合部があったが、実母らと食事をする予定なので、本格的なチェックは食事等を済ませ、帰宅してからにすることにした。

帰宅して、エアデールたちの世話を済ませ、『さぁ〜て、どれどれ…』とチェックしだしたが、なかなかミスしている箇所を見つけられない。

最外縁部分を見ると、僅かではあるが、段差がある(外側にハミ出している)ピースが一つあった…ああ、これだなわーい(嬉しい顔)

同じような形状の縁のピースと入れ替えたら、スッキリと嵌まり、残りのピースも次々に嵌まりだしたわーい(嬉しい顔)

結局、30分もかからず完成した(画像↑・下)。

パズルを額縁に戻して、亡き妻の遺影と遺骨の前に立てた…『完成したよ』わーい(嬉しい顔)

よく考えると、その最外縁部分は亡き妻が組み上げていたので、亡き妻が1箇所間違って組んでしまい、それを正しいと思い込んで私の実母がその続きを組んで行き、最終的に10ピースが嵌まらなくなってしまったということになる。

実母は、新たなパズルをたぶん今日から始めるだろう。

だが…その新たなパズルは、箱無し(原画が印刷されている箱が何処に仕舞ってあるか思いだせない…どんな絵か分からないもうやだ〜(悲しい顔))なので前途多難だ。

一応、通販サイトのそのパズルと思われる画像(アルプスの少女ハイジ…ハイジコレクション…なのだが前編と後編があって、肝心な原画が印刷されている箱がなく、少し組むまで現物が前編か後編か分からないもうやだ〜(悲しい顔))をプリントしたものを渡してあるが、そのプリントはボヤケているので無いよりマシというぐらいなので…あと10ピース(同色で確かに判別が難しい部分ではあったが…)が、ダメだった実母には難しいかも…さてどうなることやらわーい(嬉しい顔)


因みに下の画像↓は、妻が結婚後最初に組んだパズル。

私が生まれる前から親が飼い、繁殖もしていたワイアヘアード・フォックス・テリアの可愛い仔犬たち…30年近い昔のモノのうえに箱は処分してしまっているので、メーカーやタイトルは不詳。

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