将来の夢は「正社員」？

■正社員以外の労働者、過去最高の３８.７％
(読売新聞 - 08月29日 19:34)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1723689&media_id=20

　労働者10人中4人は正社員ではないということであり、たぶん若い世代ほど「正社員率」は下がっているのではないかと思われること、このデータは昨年10月（震災前）であること等を考えると、今後益々、正社員のパーセンテージは下がっていくことだろう。

　うちの長女も大学3年生で今後「就活」をすることになるが、「夢は正社員になること」なんて状況は既に到来しているのかも知れない。我々が学生の頃は、大学を卒業して正社員として就職をすることすら難しいような世の中がやって来るとは想像もしていなかった。

　将来に不安を抱え、先が見えない状況では、景気が良くなる訳がないし、景気が良くならなければ税収も増えず、日本の財政は益々悪化するという「悪循環」が今後も続くことになるだろう。

　民主党の新執行部も、「ノーサイド」だの、「ミッドフィルダー」だの、あるいは「どじょう」だのと、曖昧で無意味な話ばかりに終始しており、具体的なビジョンを持っている人物は新首相も含めて、ひとりもいないように見える。

　あと10年経ったら、気骨のある人材や、競争力のある企業は、日本を見捨てて海外に出て行ってしまい、日本国内には高齢者と非正規雇用者、あるいは失業者ばかりとなり、彼らを食わせるための年金や生活保護給付金の原資にすら事欠く貧しい政府が青息吐息といったような状況になっているように思えてならない。