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2011年08月19日21:10

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摩周岳登山

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摩周岳

カルデラ湖である摩周湖の東側一角にできた火山で、大きな爆裂火口をもつ。
アイヌの人達は、その山をカムイヌプリ(神の山)と言う。
湖は霧の摩周湖でも有名で、火山と湖の神秘的な景観が美しい。
釧路からは車で約1時間半の距離にある。


出発

午前5時に起床。準備を整え6時半には釧路を出発。
釧路の天気は濃霧。摩周の天気予報は、曇りのち雨。
網走方面は、昼頃に曇り時々晴れの予報が出ていた。
ただし15時以降は道東全般で雨の予報である。
とりあえず現地まで行ってみる事にした。


迷う判断

午前8時前には、摩周湖の麓にある道の駅「摩周温泉」に到着。
通過してきた標茶町あたりでは、薄っすらではあるが太陽が顔を出していたが、
全般的には曇り空で、山はモヤに覆われて全然見えない。
こりゃ〜ダメだ!
諦めて藻琴山方面へ走り出したが、とりあえず登山口だけでも下見と思い、
行き過ぎてしまった摩周湖方面の道路入口へUターンして戻り、峠の道を上って行った。
標高が上がるにつれモヤも濃くなってきたが、第一展望台が近づく頃には
視界が開けてきて、阿寒方面の山々が見えてきた。およ?(^^;
なんと眼下には雲海。上層にも薄雲が広がっているが、青空も極小だが見える。
第一展望台の有料駐車場に車を止め、展望台に駆け上がり摩周湖と摩周岳を確認。
『おっ、見える!』 しかし上層の雲が微妙な天気。
駐車場の料金徴収の おばちゃん曰く、15時くらいまでなら天気は大丈夫と太鼓判。
よっしゃ〜、登山しチャオ!!(^^)v


登山開始

展望台からの景色を写真に納め、駐車場の脇にある登山口へ向かう。
午前8時半、登山ポストにある用紙に記入し、登山道へ!
入口こそ 少しの登り坂ではあるが、のっけから下りの道が続く。
笹原や木々のトンネルを中腰で通過。低い木や枝が生い茂り道をふさぐ。
半袖で むき出しの腕には ちょと痛い。時々、万歳ポーズで突破!\(^^)/
左手には摩周湖があるが、途中で景色が良く見えたのは1箇所だけであった。
ほとんどは生い茂った木々で見えない。
右手も同じ様な感じであるが、視界が開けている所では、
雲海に浮かぶ阿寒の山々や、霞の中に多和平方面の緑の牧草地が見えた。
そう言えば、林の中で茶色の蝶々がいっぱい飛んでました。
最初は蛾かと思ったけど、30匹位が一斉にヒラヒラ飛び交う姿は幻想的でした。
そうこうしていると、やっと登りだ!


1つ目のコブ

摩周湖の外輪山を第一展望台より反時計回りに進んでいるが、
摩周岳の頂上までは、3つほどのコブを超えなくてはならない。
1つ目のコブが 683.5mである。第一展望台が 546mなので、
標高差は 137.5mであるが、既に 20〜30mは下っているので、
その分をプラスして登って行かねばならない。
まぁ、やっと本格的な登山になってきた訳だね。
この登り坂は外輪山の尾根だけど、林の中で全然視界不良、景色を楽しめない。
おまけに風も吹かず暑い。登り坂で3回ほど小休憩を取ったのですが、
アブが体にまとわり付く。ハエみたいにブンブン飛び回っては体に付く。
常時4〜5匹。しかも痛い。体に付いてから しばらくすると刺すみたい…。(^^;
コイツらって毒はあるのかなぁ?なんて心配しながら、ろくに休めず登り続ける。
また途中で、ゴロゴロと遠くで雷のような音を何度も聞いた。(^^;
もしかすると、自衛隊の演習場からの爆発音なのかもしれないが、詳細は不明。
9時20分くらいには、やっと1つ目のコブを登り切ったよ。
摩周岳に少し近づき、山頂の岩肌がだんだんハッキリ見えてきた。


草原の道

1つ目のコブを超えると視界が一気に広がり、草原の中を道が続いていた。
あと2つのコブを越えなければならないが、それほど標高差はないので楽そうだ!
正面には 799.8mの西別岳も見える。左手には再び摩周湖が姿を現す。
ここら辺の草原では、色々な花が咲いていたよ。名前は分からないけどね!(^^ゞ
そう言えば登山口に近い所では、白いアジサイらしき花を見掛けました。
景色が良いと歩くのも楽しい。休憩するのも忘れて先へ進む。
ただ遠くから見えていた残りの2つのコブは、
手前まで来ると意外に坂が急だったり長かったりした。(^^;
空は薄曇りだが、出発時に比べると格段に青空の見える領域が多くなって、
しかも更に暑くなってきた。小さい木の日陰を見つけて小休憩。
3つ目のコブを超えると林があり、木々のトンネルを進むと突然
西別岳との分岐点に出た。
時間は午前10時だったので、登山開始から1時間半のハイペースで到達。
ここを左折して いよいよ摩周岳の火口壁を辿り、山頂を目指す。(^^)v


山頂までの道

残りは 1.6kmで、標高差は 857-665=192mほど登る必要がある。
一旦下って摩周岳の火口壁へ乗り換え、上昇していく。
進むにつれ、だんだん傾斜が出てきて本格的な登山道に様変わりする。
ほとんど視線を見上げながら木々の隙間を縫う様に上昇していく。
気が付くと、左手は火口の絶壁、右手は外側の火口壁の急斜面である。
少し登っては休み、また登っては休む。ゆっくり座って休む場所もないので
登山道の段差や木の根っこに座って呼吸を整える。足元には大きな石や岩も出てきた。
途中、左手に枝道が幾つかあり、火口の断崖絶壁の途中から頂上の様子を伺えた。
しかし下を見ると…。(^^;
頂上までは あと少し。手まで使って木の枝や幹をつかみながら
ほぼ垂直に上へ上へと登っていく。
と突然、人の話し声が聞こえた。幻聴?(^^;
いや、それは山頂で休んでいる人達の会話であった。
午前11時ちょい前に山頂に立つ!
どうやら1時間近くも火口壁の急な登りで格闘していたみたい。(^^ゞ
登山開始から2時間半で登頂成功。ガイドブックでは登り3時間と書いてあったので
割と速い方だったみたい。片道 7.2kmの道のりでした。


山頂の景色

摩周岳の標高は、857mと それほど高くはないですが、
頂上から下を見た時の断崖絶壁に足がスクム…。(^^;
めっちゃ高度感のある岩場の山頂です。
全体がカメラに納まりきらない大きな爆裂火口も見事ですが、
切り立った岩場の火口壁の更に外側には、摩周ブルーの摩周湖が広がる。
南東側には見事な稜線の西別岳があり、
西側は遥か遠くに阿寒の山々が顔を出し、北東側には斜里岳も見えた。
今まで歩いてきた摩周湖の外輪山の稜線も素晴らしい!
昼食を取り、1時間少々も山頂の景色を堪能してから下山へ。
なお山頂では、今までのアブの攻撃に加え、羽蟻の攻撃も受けました…。(^^;


下山

12時頃に下山を開始。途中で花や蝶の写真を撮りつつ歩みを進めてましたが、
まだ半分も戻っていない地点で突然、立ちくらみが…。(^^;
ヤバイ、ヤバイ! 暑い中を歩き続けたせいでの熱中症かぁ?
その場で15分の長い休憩を取り、体をクールダウン。
念のため持ってきたチオビタドリンクを飲む!(^^ゞ
休憩中にすれ違う人は無し。こんな所で意識を失っていたら誰も助けに来ないよ!
幸い落ち着いてきたので、再びスローペースで歩き始める。
空は薄曇りから鉛色の厚い雲に覆われ始めていた。
太陽が見えなくなったお蔭で、涼しい風が吹いてきて助かったが、
展望台まで あと少しの所で、雨粒が少々落ちてきた。(^^;
すぐに止んだが予報では15時より雨だったのを思い出す。
時間は14時半を回っていた。登山口に辿り着いたのは15時ちょうどだった。(^^;
下山開始から3時間も掛かってしまった…。(^^ゞ
だって往復で 14.4kmの道のりだもん!


帰宅

展望台で30分ほど体を休め、帰ろうと車をスタートさせたら、大粒の雨が降ってきた。
あぶねぇ〜!(^^;
オレより後に登山道を歩いていたパーティは、ずぶ濡れになったかも?
釧路までの道のりでは、雨が降ったり止んだりであったので、通り雨だったかも?
17時に釧路の自宅に到着。う〜む、達成感と充実感で いっぱい!(^^)v


おまけ

翌日からの数日間は、筋肉痛と真っ赤に焼けた両腕の日焼けが痛かった…。(^^;
なぜか お尻(痔?)も痛い。踏ん張りすぎたのかなぁ?(^^ゞ



以上、摩周岳登山レポートでした!(^^)v


フォトアルバムにも写真を掲載してますので、見てみてね!

http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000033510078&owner_id=6137219

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