<追記>菅さん、やっと辞意表明

　８日各紙世論調査。

　朝日。内閣支持率１４％（−１）、民主党支持率１４％（−３）、
　　　　自民党支持率１９％（＋２）、復興増税支持５０％
　　　　脱原発依存宣言支持６１％、脱原発傾向支持７２％（−５）
　　　
　読売。内閣支持率１８％（−６）、民主党支持率１７％、
　　　　自民党支持率２０％、復興増税支持４７％
　　　　脱原発依存宣言支持６７％、原発減らすべき４９％

　脱原発は支持されているのに、菅内閣は支持されてない。菅さんには出来ない、と思われているんでしょうね。

　菅さんったら脱官僚依存・政治主導を言って官僚を排除しようとするくせに、自分じゃ結論や目標しか言わないから。官僚と相談しないだけならまだしも、閣僚にも相談せず、いきなり結論や目標だけ、ポッと言う。

　で、結論や目標を言う以外は、やっても、せいぜい「第三者委員会」や「有識者会議」を立ち上げるくらい。これらも、多少細かめの結論・目標を示すだけ。で、その結果が出た後も何もせず、そのまま放置する。なので、誰も途中の手段やプロセスを考える人がいないのよ... 官僚や閣僚がみかねて何かやり出すと「お前が責任取れよなっ！」と怒鳴り散らすし。

　これ、脱原発についてもまったくそう。結論・目標を言ったきり、後は何もしない。よく、浜岡を停めたのを菅総理だと誤解している人がいるけど、違う。あれは海江田が停めたのを、菅総理が先に記者会見して成果横取りしたのだ、と小さく、しかし何度も報じられている。


　文藝春秋で、選挙プランナーの三浦博史氏が「このままなら民主党は解散しても164議席しか取れない。でも、橋下知事を代表にするウルトラＣを使えば、過半数に十分届く」と書いていた。ちょっと、それは... ケレン有りすぎでしょ。橋下を代表にするとは思えないし、しても過半数に届くとも思わない。




　１０日各紙。公債特例法案について、意地を張っていた自民が急に折れた。公明が妥協方向でこのままでは孤立し世論の非難を浴びかねないこと、攻めてもこの支持率では菅総理が解散しなさそうなこと、が原因かしら。マニフェストを見直す（高速無料化を来年度予算概算請求に入れない、残りの２ｋも見直し検討する、など）ことを条件に、公債特例法案を通すことに同意。

　これらの見直しは、先日の子ども手当の骨抜きと違って、この状況下では与党にとって仕方ない、いえむしろ当然するべき妥協でしょう。

　菅総理、これを受け、退陣を表明。やっとハッキリ言わはった。週刊朝日に単独インタビュー記事が載っていたけど、あれで言いたいことを言ってスッキリしたのかしら。大した内容は無かったけど。

　にしても、菅に先に退陣表明されて、海江田大臣、ますます立つ瀬がない。辞め時を失したよね。



　これで、やっと次に進む。私は、
　　　1)　すぐにやるかどうかはともかく、消費増税が必要なときには逃げない人
　　　2)　短期的には原発再稼働から逃げないけど、長期的には着実に脱原発に
　　　　向かう人。
　　　3)　世代間格差是正に熱心な人。若年者を２人雇えば、１人50代の解雇を
　　　　自由にする、など過激な？政策にも個人的には踏み込んで欲しい。
　　　4)　放射能から最低でも妊婦＆乳幼児、児童を守る人。
　　　5)　状況激変したので、マニフェストにこだわらずイチから政策を考え
　　　　直す人。
　　　6)　ＴＰＰ参加や法人税下げに積極的な人
が良いなぁ。

<追記>　あと、嫌われ者になる覚悟！これが無いと、復興なんか進まない。高台移転なんて、海沿いの土地を放棄せよ、と迫るんだから、絶対、住民のほとんどから嫌われるに決まってる。大規模な再開発ってそういうもの。

　また、今問題となっている放射性廃棄物。これらは、福島第一原発のそばに埋めるしかないと思う。原発そばの住民の方々には憎まれると思うけど。

　これらの政策を、嫌われても断行する、そういう覚悟がないと総理は務まらない。

　そういう意味でも、格好ばかりつける菅は総理の器じゃなかった。