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2011年07月17日17:37

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「サザエさん」のアニメはもうやめたら?

アニメ『サザエさん』の意外なエピソード
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1673661&media_id=112

 「サザエさん」も「クレヨンしんちゃん」もそうだが、人気アニメというものの登場人物は永遠に歳を取らず、永劫回帰の世界の中で生きていくことになる。

 サザエさんは最初に連載されたのは1946年のことで、福岡の地方紙「夕刊フクニチ」であった。作者の長谷川町子は元々福岡出身で、一時東京に転居したものの、戦時中は福岡に疎開していたらしい。福岡市早良区に百道(ももち)という地名がある。現在は埋め立てられて住宅が立ち並び、福岡タワーなどや海浜公園、図書館や博物館などもあるような、なかなか洒落た街になっているが、昔は海辺の静かなところであった。長谷川町子が疎開していたのはこの百道周辺であったそうである。登場人物の名前が海や魚介類に因んだものであるのも、海辺に疎開していたからであろう。僕は福岡に住んでいた頃、この百道のすぐ近くに住んでいた。またサザエさんはマスオと、福岡の百貨店「岩田屋」の食堂でお見合いをしたというのも有名な話であり、他にもあれこれと福岡に縁のある漫画である。

 話が脇に逸れたが、いまから60年以上も前に書かれた作品であり、家族構成や人物設定も明らかに「無理」が生じているのは、もう随分と以前からのことである。

 「無理」の原因は明らかであり、それはサザエさんのアニメの時代設定は、放映されているのと常に同時代(たぶん)となっているからに他ならない。

 60年以上前に書かれた漫画の登場人物が大して歳も取らずに、常に現代を生きつづけているとすれば、いろいろと矛盾点が出てくるのは仕方がない。東芝がスポンサーだったせいか、冷蔵庫などの白物家電は結構最新版と思われるものが置いてあったりする一方、電話は昔ながらの「黒電話」で、携帯電話が使われている場面は皆無ではないかも知れないが、あまり記憶にない。液晶テレビやパソコンやデジカメなども、少なくとも磯野家では使用されていないようである。

 「ちびまる子ちゃん」のように、常に昭和40年代で時代背景を固定してしまえば、まだそうした矛盾の拡大を防ぐことはできるのだろうが、その点が曖昧な「サザエさん」は時間を経るごとに、いつの時代の話なのかよくわからない状況に陥りつつある。

 原作が書かれた当時、つまり終戦直後くらいの時代設定に戻してしまうのが、ひとつの解決方法になるかも知れないが、そもそも戦争の記憶を持っている人が徐々に死に絶えていきつつある状況下で、そんな時代のアニメに共感して毎週視聴する視聴者が何人いるであろう。

 以上のようなことを考えると、「サザエさん」のアニメを40年以上も放映しつづけていること自体、異常なことであると言わざるを得ないし、水戸黄門も打ち止めが決定したように、そろそろ「サザエさん」もここら辺でやめる決断をするべきなのではなかろうか。

 テレビ局としては、ある程度コンスタントに視聴率を稼げる番組であるし、どこからも苦情が来ないから、ワンパターンと言われようが、このまま放映を継続することに何の痛痒も感じないだろうが、作品世界を愛するのであれば、区切りをつける決断も重要であろうと思うのだが如何であろう。 
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