ベント・地下ダム

　１９日各紙。ベントの遅れについて、東電の発表では。首相の指示があった後も、本店から現地に「経産相が発表するまで、１時間半待て」と指示があったそうな。

　やっぱり、以前私が日記で推測したとおり、ベントによる放射性物質拡散の責任を、政治に押し付けようとしたように受け取れるよね。東電のお役所的体質の現れ。


　なお、２４日の毎日によると。そもそも、１号機は、実はベント出来ていなかった可能性があるらしい。ベント出来た、という証拠がないんだとか。一瞬弁が開いたけど、またすぐ閉じた可能性もあるとか。それが水素爆発に繋がったか？は不明。ただ、毎日だけ朝刊で報じてて、夕刊で他紙が追わなかったので、このことの真偽も不明。





　東電ダメダメと言えば、２０日毎日などでも。地下水汚染防止用「バウンダリプレス」（地下ダム）の着工が遅れているのは、費用が1000億円程度ないしそれ以上かかるので、それを公にすると株主総会で「債務超過ではないかっ！」と追及されるのがイヤだから、と報じられた（株主総会は今月28日）。なので、費用も正式には非公表らしい。腐った東電体質は、ここにも現れている。

　小出・京大助教が危惧しているようなチャイナシンドローム（放射性物質の格納容器突き抜け）が起きていたらもちろん、そこまで行かなくても、汚染水が溜まっている格納容器や原子炉建屋・タービン建屋・環境棟地下にヒビが入っていても、このバウンダリプレスは必須なのに。チャイナシンドロームは起きているとは限らないけど、建屋の地下にヒビが入っているのは規模はともかく多少は入っている可能性が高いのに。

　なぁぁぁにをやっているんだぁぁぁ。そもそも、バウンダリプレスなんか、事故前から作っておくのが当然でしょう。それが多重防護。



　２３日報道ステーション。たぶん、東電にキレた政府からのリークをウケ、東電に対し攻めに転じた。バウンダリプレス（地下遮蔽壁）着工遅れを追及。そう、そう、その通り。現地はガレキだらけなので、着工しづらい事情があるのかもしれないけれど、とても急がれる対策なのは確か。今、作っているカバーより大切かも。

　報道の流れが変わるかしらん？変わると良いなぁ。