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2011年05月16日05:23

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連鎖

http://www.nhk.or.jp/special/onair/110515.html

昨日夜観た番組。深く深く考えさせられた。

自分の家族問題を題材にして小説を書いたり、出産後子供の父親でない人とすぐに恋に落ち、しかも その方が末期癌闘で一緒に過ごした最後の闘病記録をTVカメラで記録し放映したこともある作家。

ドキュメンタリーであるが有名な芥川賞受賞作家がここまで自分をさらけ出せるものだろうか?ましてや今回は父親母親をも巻き込み顔は出てないにしろ子供の友人にはわかるだろう。

虐待という問題はそのくらい根が深く単純に『虐待する親が悪い』といえない問題なのだ。

印象に残った言葉。

「虐待なんですか?」

虐待されている子供はそれが虐待だとは思いたくない。理不尽な虐待であっても自分が悪いから怒られるのだ、親に愛されているのだ という心の防御本能が働き、辛い 悲しい という気持ちを封印してしまう。それが自分の子供を持った時に爆発してしまい自分の受けた虐待を子供にぶつけてしまう。

子供を愛すること=虐待すること と無理に思い込んで育ったので自分の子供を愛する行為が同じ虐待になってしまうのだ。

カウンセリングの過程で親から受けた虐待をきちんと虐待として認識することから始めていた。今相談している本人だけでなく、虐待してきた父親 母親も自分が虐待を受けて育ってきた ということを認識してもらおうとしていた。

これで正解 これで解決 という答えはないだろう。人間10人いれば10人の人生があり『虐待』なのか『しつけ』なのか線引きもあいまい。

また、悪いことをして親にげんこつをもらうことが当たり前の時代もある。それがきちんと愛情として認識されていた。感情のまま理不尽に怒っていたのではなく怒る親も深く悲しみ愛した結果の行為だから『虐待』ではないのかもしれない。

子育てをしている 子供とかかわる仕事をしている 自分の今までを振り返り立ち止まって考えるにはいい機会となった番組であった。

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