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2011年05月08日06:13

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映画『クイズ・ショウ』

http://movie.goo.ne.jp/movies/p10821/

雨の日はレンタルDVD鑑賞。

実話だというこの話いっときも気の抜ける場面がなかった。

最初の場面 主人公が大学を卒業してものすごく高額らしい車購入する場面でさえ映画のタイトルとどう関係するの?と思うと一字一句聞き逃すまいとしてしまう。

簡単に言ってしまえばTVのクイズ番組の『やらせ』を暴いていく話。

出てくる登場人物それれぞこれぞ典型というくらいに大げさに 人種 地位 出身家系(名門の出) 学歴 職業 描いていたのが少しハナについた。でも、物語が進むにつれ、だからこそ こういう心情で『やらせ』にかかわってしまったのだと すごく納得。

そしていつも中心にあるのは『金(かね)』

圧巻は疑惑の人物(名門の出)が自ら罪を認めた文書を法廷で読み上げる場面。読み終えた後 裁判官などが一斉にその行動を賞賛する。計算通りになったと思ったであろうその人物と名門の両親(法廷に来ていた)

その反応に主人公があっけにとられるが、すぐ一人の裁判官(かな?)が

「欺瞞に満ちている」

と勇気を持って発言すると傍聴席に座っていた人々が一斉に拍手し様子が一変。賞賛の的から一気に非難の対象になってしまう。

この裁判そのものが『ショウ』であるのだ。傍聴している人々は『クイズ・ショウ』の視聴者と同じなのだ。やらせ 不正 そんなものは関係ない。娯楽として楽しめればそれでいい視聴者がいるこそ成立するTV界。

最後までみて最初の場面の意味がなんとなく理解できる。不正を暴いていく主人公は直接的に金儲けしているわけではない。しかし、人種差別を乗り越え得た学歴 地位に固執し、高額な車購入できるまでになった と思っている事を示唆していたのかも。

エンドロールで流れる彼らのその後の人生の説明は文字のみ。

実話を元にしているといっても描き方は監督やスタッフ 俳優の思いが入っているからひとつの『はなし』ではあるのだろう。だけど この最後の文章が『実話』であることを思い起こさせた。
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