こないだラフティングやった時のインストラクターがネパールの方だった。
激流と格闘しながらちょいしゃべった
彼はネパールのポカラ出身だという。そしてカトマンズで育ったそうだ。
ああ懐かしい
ポカラからヒマラヤ・アンナプルナBCへトレッキングした
お金がなかったんで、ガイドもポーターのシェルパも雇わずに
単独で大荷物をバックパックに数日間かけて雪山を登った。
BCを目指しているうちに日が暮れてしまい、吹雪で登山道もわからず、ただ遠くに見える山小屋の灯りだけを頼りに歩いた。
一瞬、死を身近に感じた気がしたけど、
寒さと高山病と戦いながら迎えた夜明けは、
言葉にならないくらいの美しさだった
アンナプルナBC ・ 標高4130M。
まさしく神々の宿る峰の、神聖な光景だった…
…
そして、カトマンズでは、現地の安宿で紹介してもらった孤児院を訪れた。
そこでは英語さえまともに通じなかったけど、
子供達と一緒に歌って踊った。
お昼休みにひとりの少女と話した。
「あなたの歌ってくれた歌はとてもいい歌。わたし好きよ。
わたし歌が大好きなの。」
「どんな歌が好きなん?」
「レッサムフィリリって歌」
「そっかあ。歌ってほしいな
」
そして彼女は、小さな声で歌ってくれた。
ネパールの古いフォークソング。
とてもいい歌だった。
涙がこぼれるくらいに優しい調べだった…
…
ああ、旅にでたい。
数冊の文庫とギターを持って、
どこか遠くの国をさすらいたい。
めんどくさいものをすべて捨てて、
あてもない旅にでたい。
いつかのあの頃のように、
遠い空を眺めながら、
異国のたくさんの人達とふれあいながら、
ゆっくりと
見知らぬ国を
さまよい歩きたい…
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