今年度で小学3年生になる我が息子、
2年生の秋ごろ、猛烈な『ペット飼いたい病』になりました。
うちのマンション、ペットは可、なんですけど、
「君だけでいっぱいいっぱい
」
と、母親からはすげ無く却下(笑)
諦めきれず、『飼育と観察』なる図鑑を父に買ってもらい、
憧れのハムスターのページを熟読する息子。
私が子供の頃ハムスターを飼っていたことがわかると、
「わあっ!お母さん<strong>
も</strong>ハムスター飼ってたの?!
」
おいおい、なぜ同列の格助詞を使うのだ。
気分はもうハムスターの飼い主仲間になっておる
「ねえねえ、何を飼っていたの?
ゴールデンハムスター?チャイニーズハムスター?キャンベルハムスター?
ロボフスキーハムスター?ジャンガリアンハムスター?」
「う…え???そそそんなに種類があるの?」
「知らなかったの?あのね…」
と、各種の体長やら特性やら飼い方の留意点などを細かに教えてくれる息子。
そして、ハムスターがいかに可愛らしく、人の心を癒す生き物なのか、
ハムスターと共に人生を歩むことの素晴らしさを切々と語り出しました。
息子の話を半ば流すように聞きつつ、
それでもハムスターの写真集を見せられるとその可愛らしさについ、
笑みがこぼれます。
息子「ねえ、お母さんのハムスターはどの種類だった?」
母「あ、お母さんが飼ってた子達はこの子と似てるなぁ…」
息子「何匹か飼ってたの?名前は?」
母「2匹。レニーとウェンディーって、名前だったんだよ。」
息子「レニーとウェンディーはお母さんになついてた?」
母「うん、とってもね。頭もすっごく良かったんだよ〜
イタズラした時に『いいよって言うまで出てきちゃダメ!』って、言ったら、
ゲージの中の巣から本当に出てこなくて。」
息子「ねえ、ちゃんと『いいよ』って、言ってあげた?」
母「もちろん。『もう出てきていいよ』って、言ったらゴソゴソ出てきてたよ。」
息子「スッゴ〜〜〜イ
あったまイイ〜
レニーとウェンディーはゴールデンハムスターなんだよね?」
母「うん…でも、こんなに大きくなかったと思うから…
もしかしたらこのジャンガリアンハムスターってやつかなぁ…」
息子「ジャンガリアンハムスターかぁ…小型ハムスターの中では一番人気なんだって!
ねえ、お母さん、ゴールデンとジャンガリアンとどっちが飼いたい?」
母「そうだなぁ〜、やっぱ小さい方がいいからジャンガリア…」
と、ここに来てハッ
とする私。
これはまるで、いつか雑誌で読んだ、
『女性に必ずYESと答えさせる質問の仕方』
と、まるで同じではないかっ
お目当ての女性を食事に誘う時には
「食事に行きませんか?」
ではなく、
「イタリアンとフレンチとどっちがいい?」
と、問え、と、いうものです。
イタリアンだろうがフレンチだろうが、
食事に行くこと自体は自動的にYESということになってしまう、と…
ま、世の中そんなに甘くないだろうけどね、と、思ってたのに、
今、自分が引っかかるとこだったぁ〜
当然、生き物を飼うことの責任の重大さについては諭し、
それでも屈しないあまりの情熱に父親が
「そこまで覚悟決めてんなら飼えば?」
ま、それでも最終的にはお世話の主役は母親になるのが世の常だよね…
と、こちらも覚悟をしつつ、喘息のことがあるので念のために主治医に相談すると…
「うーん、噛まれただけでアレルギー反応が出て発作が起きることがあるから、
観賞用に徹するなら飼ってもいいですよ。」
観賞用に徹してハムスター…
ありえんな、と、結局息子の夢はあっけなく散ったのでした
それにしても上記の誘導は、計算なのか無意識なのか。
普段ぽやんとしているくせに、妙にに危険な匂いのする奴です
(poriさんからは「たかさん、ちょろいね」と、言われた…
)。
これまでにもふいに、思わずこちらがドキッとしてしまう発言をすることがたまにあり、
せんだっても…
「ねえ、お母さんの目に、海が入ってるね。」
「お母さんはいつも横顔で泣いているんだ…」
…って、ぅおいっ
どこの口説き文句だよーーーーーーーっ
どちらも母が悲しそうに見えたらしい時に言ってくれた言葉でして、
いずれもその時の私は、
「目に海」→花粉症で目が潤んでた
「横顔で泣いてる」→夕飯のメニューを考えていた
で、悲しいことはこれっぽっちもなかったのですが、
もしも本当に弱っている時にこんな台詞を吐かれたら、
思わずグラッとしてしまいそうではありませんか。
そーいえば2年前の日記に書いた、
「おかあさんの目の中には“火”があるんだ。」
とか、
「あのね、たくの宝ものはお母さんだよ
」
…なんていう、陳腐でいながら母の心を鷲掴みにするような発言もありましたな。。。
“目の中に〜”はシリーズ化しそうな予感。
うーーーーむ、これまで“母の涙”で奴を翻弄してきたつもりでいたけど、
実は転がされてるのは私の方か…
そんな息子、本日9歳の誕生日を迎えました。
将来どんな男になるんだかまだまだ謎。
だけど、
寝顔を見つめながら、
いつか日記にも書いておこうと思っている彼を産んだ時の奮戦模様を思い出しながら、
誕生日を祝えた今日に感謝しました。
2年生の終わりに学校の生活科で作った
自分の生い立ちのアルバムの最後のページに
『生んでくれてありがとう。』
って、書いてあった。
こちらこそ、
『生まれてきてくれてありがとう。』
だよ。
でも、
明日もまた朝から私にギャーギャー言わせるんだろうな…
「パジャマを脱ぎっぱにしなさんな!」
「シャツがズボンから出てるってば!」
「靴下片っぽ、どこにやったのっ?!」
「ごはんの時にう〇んち、おし〇っこ、お〇なら言うなーーーーーーっ
」
…小学生男子母の遣る瀬無さ、ですぅ〜
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「おかあさんの目の中には“火”があるんだ。」
↓
『息子の瞳に映る母』
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1155773655&owner_id=19426232&org_id=1172268083
「あのね、たくの宝ものはお母さんだよ
」
↓↓
『ラストスパート!』
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1177901912&owner_id=19426232&org_id=1172268083
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