ずいぶん長いあいだ、ビョークのことを忘れていた。
初来日のときには名古屋のクアトロまで観に行ったほどの大ファンだったのに。
どうして記憶の片隅に外してたんだろ?
あー薄情だなーオレ。
先日話題にしたコケティッシュなんか、まさにビョークのためにあるような形容詞ではないか。
エキセントリックとか言うヤツの気が知れん。
可愛いじゃないの。
極論だけど、ビョークが「あり」だったから、宮崎あおいがデビューできたんだと思うぞ。
で、なぜ唐突にビョークのことを思い起こしたかというと、理由は明白で。
さっきNHK教育で放映されていたETV特集「死刑執行 法務大臣の苦悩」を観ていたからである。
どうしたって「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の、さいごのシーンを思いだす。
映画に明るくないから、あれがどう評価されてるかは知らんが、(STマサさんなんか「ラスト、笑っちゃいました」なんて、辛かったなあ)、ぼくは大好きだ。DVDだって持ってるんだから。
ま、いいや。
今夜はビョークをはしごして寝よ。
異様に重たいドキュメンタリーを観て、自分が支えきれなくなりそうだったから、音楽で気持ち鎮めるんだ。
【今日の一曲】
それでは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」から、ぼくがいちばん好きな、裁判所での『ミュージカル』。
ビョークの魅力は、トラディショナルとアバンギャルドが、彼女のなかで自然に共存し、統合している事実。
強靱な喉からほとばしる類いまれな歌声、小さな身体から発散されるエナジー。一瞬たりとも目が離せない。
ビョークは表情がくるくる変わるけど、途中、タップのシーンで“Say Again!”と叫ぶときの表情が一等好き。
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