映画【冷たい熱帯魚】　Evil Exposureー悪のむきだし

どうしても観たくて、久しぶりに初日のレイトショー（TOHOシネマズららぽーと横浜）を狙ってきました。

http://www.coldfish.jp/index.html

前作、『愛のむき出し』で、その圧倒的なエネルギー量に押し流されそうになったわけですが、今回もまた、もの凄いエネルギー量。
ただし、園子温監督は、濁流、土石流、溶岩流、ゲロ流、汚物流、この世のありとあらゆる腐臭の漂う陰惨な部分をかき集めて、ぐちゃんぐちゃんにミキシングして、どばぁーっとぶちまけてくるんですよ、奥さん。

冒頭部の『超高速レンジでチン』のけたたましい疾走感と、『一家団欒』の不気味な静けさの落差からして、確信犯的な露悪ぶり。
しかし、最後には、このぐちゃんぐちゃんをもっともっと観て居たくなるような中毒性を帯びた、危険な作品でした。

兎に角、でんでん演じるキチ○イオヤジの凄まじさやら、そのキチ○イオヤジの勢いだけの正論やら、妙に押し込まれてキチ○イ理論に従ってしまう吹越満の小心ぶりやら、欲望が四次元にいっちゃってる女達やら、この素晴らしすぎるセカイの全てが、くるってます。

ぱーです。
くるくるぱーです。

何より、このキチ○イでくるくるぱーなお話が、『魚を犬に代え、静岡を埼玉に代えただけで、ほぼ実話』っていう部分が、一番恐ろしいオチですが…

Ｒ−１８という、とびっきりのレイティングで思い出すのが、『イースタン・プロミス』のフリ○ンファイト。
あれが、皮膚を切られるような痛みとすれば、本作は、はらわたをえぐられる痛みを感じるタイプでしょう。

個人的には、Ｒ−２５でも低いんじゃないかと思うくらい（もちろん、そんな基準はないんだけれど）。
あと、血圧に異常がある方とか、ベジタリアンの方とかは、観ちゃダメだと思います。

ワタクシ自身は、観たことをプラスに捉えていますが、安易にヒトにお勧めすると、もの凄くリスキーなので『オススメしません』。

個人的には、２０１１年ベスト作品は、ほぼキマリみたいなもんですが…
念のため、もう一回書きますよ。

『オススメしません』（普通のヒトには）。



ですので、あくまでも、自己責任ということで…

異常です。
以上！！　そぉういうことだぁ、よろしくなっ！