この10日間、子宮からの出血による貧血を無くす為に治療をつづけ、右後脚全体が腫れて歩行が困難となるアクシデントとも闘ったドーベルマンのチャーコが力つき、今朝永遠の眠りについた。
12年と8ヵ月の生涯だった。
もともと術後2、3日が危ないと言っていた獣医も非常に残念だ…と。危険な手術を乗り切ってくれたので、多少は希望が持てたのだろう。私も同様に…。
獣医の話しによると、午前8時過ぎに、『クークー』と言い出したので、トイレがしたいのかと思い、入院中に入っているケージから3〜4メートル離れた排泄場所へ連れて行った途端に崩れるように倒れたということである。
直ちに、蘇生を試みたが心臓は動き出さなかったということである。
多分、限界が訪れてしまったのではないかと私は思う。
義経を護った弁慶の如く立ち往生とは、いかにもドーベルマンらしい最期だったと思う。
『チャーコ、もういいよ、疲れただろう。安らかに眠りなさい』と敬意を表したい。
トイレがしたかったのか、自宅に戻りたかったのかは闇の中だが、私も自宅で看取ってやりたかった。
その為には、どうしても手術が必要だった。そうでないと、出血を止めずに輸血が必要という状況に陥るのは時間の問題で、そうなると自宅には二度と戻れないだろうと考えたからだ。
輸血をしないで、自然に生涯を閉じさす道もあったが、苦悩の選択で手術を選んだ。
弱っている心臓は手術中には止まらなかった。無事に手術を終わらせ、獣医を困らさなかったチャーコを褒め讃えてやりたい。
最善を尽くしてくれた獣医にも心から感謝している。今年3度も開腹手術を無事に終わらせて頂き有り難いの一言に尽きる。
今から約8年前…警察犬協会エアデール・テリアクラブ主催のエアデリア祭の前日である2002年11月2日に、エアデールのアトリ(当時9ヵ月齢)を連れ、チャーコと埼玉県の訓練所で初めて出会った時のことは今でもハッキリ覚えている。
11月2日は私の誕生日なので、私の分身のような気がする大切な犬だった。
思い出について書くのは、『…その2』以降にしたい。
どうも書いていると涙がこぼれそうになるので…。チャーコに安らかに眠ってもらう為にも涙を流さず、そして明日(正確には今日)午後2時、新たな旅に出るチャーコを笑顔で見送ってやりたい。
登録犬名フラワーヴューイング フォン デァ ドルンブルク 牝
毛色braun-rot
1998年4月24日(茨城県にて)生まれ
訓練資格PAH1
ログインしてコメントを確認・投稿する