【委員会】政-1グランプリ【みんなの党】[1/9]

2010.9.5
辛坊


『本日は政-1グランプリと題してお届けします。ルールは非常に単純で、各政治家の皆さんに1分ずつアピールをして頂きます。自分の事でも党の事でも政策でも何でも結構でございます。それについて皆さんで討論をして頂いて、全ての討論が終了した段階で、レギュラーの皆さんには1票ずつを投じて頂いてグランプリを決定します』

【1分アピール】みんなの党
江田


『みんなの党は先の選挙で「増税の前にやるべき事があるだろう」と訴えて10議席戴きましたので、しっかり約束を果たしていきます。この前の国会では「国会議員の歳費を日割りにしよう」と真っ先に声をあげて成立させました。これからも国会議員の歳費月額3割カット、ボーナス5割カット、国会議員の定数削減。とにかく増税の前に国会議員や役人が身を切る、という事を先ず第一にやっていきます。そして、この急激な円高、株安、景気をどうするか。我々は、この30兆円のデフレギャップを日銀のお尻を叩いてドンドン金融緩和して解消して行く。そして、アジアの800兆円の需要の200兆円ぐらいを日本に取り込んで、規制改革や税制改革、法人税減税など、成長させて日本を元気にさせて行きます』

【質問】たちあがれ日本
平沼「4％の経済成長の具体的な達成方法を」


『4％の経済成長は至難の業ですよね。それが達成出来れば増税しなくて済むという、江田さんじゃないけども、渡辺喜美さんの論理がどうしても理解出来ない。その説明をして頂きたい』

江田


『4％というのは、インフレターゲットと言いますが、物価上昇率が2％。そして実質が2％です。実質2％というのは現実的じゃない事はなくて、先進国でみてもこの数年間、実質では大体2％前後ぐらいの成長はしているんです。じゃあ日本は何が問題なのかと言うと、このインフレ率、物価上昇率2％上昇が出来ていないんです。もっと言えば、この10年間、マイナス1％でデフレが続いてる。デフレは何故起こっているか？簡単なんです皆さん、お金と物の需給なんです。今、なぜ物の値段が下がってるか？お金が足りなくて物が余って、物につけるお金が少なくなるから物価が下がってる。もう一個言いましょうか。円高に何故なっているか？お金が少ないから、希少価値が高まって「円」に投資される。だから、お金を増やせばいいんです。簡単な事なんです。「日銀に金融緩和をさせる」これが我々の政策です』

宮崎


『確かに30兆円のデフレギャップ、つまり需要不足を早急に補って行かなければならないのは、仰る通りだと思います。しかしその後に来る「規制緩和に依って競争政策で成長を目指して行く」というのは、今現時点で規制緩和をすると、景気全体に対してマイナスの効果が有り得ます。これをどういうタイミングでなさるのか、というのがいまひとつ分からない。同時にやってしまって、ブレーキとアクセルを両方踏むような、そういう政策になってるんじゃないかと』

江田


『そこはアジアのインフラ整備ありますよね、鉄道とか発電所とか。アジア開発銀行の推計によると、10年間で800兆円の需要がある。そのうち200兆円ぐらいは日本企業で取れないかと。何故ならば、日本企業の水道技術、発電技術、省エネ技術、世界一ですね。アジアの国にとってもWin-Winですね。アジアの国にとれば、日本の企業から協力して貰うのは非常にハッピーだと。日本企業にとってもその仕事が取れるのはハッピー。じゃあそれをどうやるか？私も昔、経済協力円借款の担当課長やってましたけれども「税金」を使って贈与・協力するんですから、日本企業に技術の評価をした上で取らせましょうよと。それで800兆円の需要の200兆円ぐらいは取り込みましょうよと。200兆円と言えば500兆円のGDPの40％、単純に10で割ると4％ですけど、そんなにうまく行きませんが、そういう政策をやりましょうと。そして今宮崎さん仰ったように「規制改革」。これ我々は違う事言ってるんですよ。医療には医療法人、学校には学校法人、農業には農業法人、福祉には福祉法人があります。これ全部、役所の縦割りの規制なんです。皆さんは独立行政法人ばかりに目が行ってるけど、実はこういった特殊な法人が、社債を出して資金を調達しても事業を拡大出来ない、そういう話になってるんです。だから我々はそういう垣根も取っ払って、それを規制改革の大きな目玉としてやって行きたいと思っています』

田嶋


『でもね、何か日本ってそんな事全部遅れてて、全部フランスだとか他の国に取られてるじゃないですか。既に新幹線を始め中国でも他の国でも。それはそういう政府の縦割りのせいでそうなってるんですか？凄く下手じゃないですか』

江田


『仰る通りでね、日本はどうなっているかと言うと、税金で経済協力出すでしょ、でも競争入札だからイギリスの企業が取っちゃう。それでイギリス人が旗立てて工事やって現地の人雇って、結局竣工式にはイギリス大使しか呼ばれない。そんな馬鹿な事が起こってるんです。ですから私はタイド援助（条件付で行うODA援助）にして、正に省エネ技術とか、水道技術とか、発電技術とか、世界に冠たるものがあるんですから、それを具体的にやって行こうと』

ざこば


『これ不景気結構続いてまんがな。長い時間掛けてられんのです。特効薬みたいな強烈なものおまへんのか？早ようして貰わな国民も限度が来てますねん』

江田


『その通り。だから我々は既に日銀法の改正案を用意してて何時でも出せる状況なんですよ。だから早く臨時国会開いてくれって民主党に言ってるんです。欧米の中央銀行というのはハッキリ言って無茶苦茶な事をやってる。でも日本の銀行はなーんにもしない。その証拠に日銀のバランスシートという貸借対照表を見るとね、この数年間全然変わってない。なーんにもしてないから。欧米のバランスシートというのは、膨らまし粉みたいにヴァーと膨らんでる。それぐらいやらないと、今の日本のデフレは解消出来ません』

ざこば


『他の党の先生方は、江田さんの仰る通りだと思うてはるんですか？』

舛添


『私は日銀がしっかり金融緩和をやれと前から言ってるし・・・』

江田


『舛添さんは良く言ってます』

舛添


『速水さんの時から批判してきて相当変えて来ました。ただね、政府もやらないといけません。日銀だけでは駄目で、日銀法の中に「政府と日銀は政策を調整しなさい」と書いてある。でね、お金はね、印刷すれば出来る。これは日銀だけが権利を持ってるんじゃないんです。日本政府は紙幣をする権利を持ってる。だから日銀が言わなきゃ「日本国政府という紙幣」を発行すればいいんです。だから、菅さんが電話で15分白川さんと話す、なんて事は駄目で、官邸に呼びつけて１時間ぐらいやんややって、出てきて2人でバンッ！とやれば変わります』

宮崎


『直接会うと日銀の独立性に反するという理屈は有り得ない。FRB（米連邦準備制度理事会）の場合には、目的として当然通貨があって、物価の安定というのがあるんですけど、雇用の安定というのも入ってますよね。だから私は日銀法を改正するとすれば、独立性を弱めるというのではなくて、日銀の義務として、使命として、雇用の安定を入れるべきだと思うんです』

江田


『仰る通りです。うちの案に入ってます。それで目標を共有して一緒に考えましょうという、こういった経済政策をやりたいと思っています』


→政-1グランプリ【民主党】[2/9]
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