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2010年10月23日00:13

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温故知新その3:最新 犬の飼ひ方と訓練法

さて、話しを戻して…『最新 犬の飼ひ方と訓練法』には、犬の種類として、猟犬、番犬、日本犬、軍用犬と警察犬、愛玩犬、労働犬、闘犬と競争犬が挙げられている。

愛玩犬などは今と変わらないほどたくさんの犬種について書かれている。無いのはチワワとミニチュアダックスフントぐらいか。それどころか、今では聞かない犬種名もある。

労働犬については、橇や荷車をひくものである…と。東京では犬を労働に使役することは許されていないが、愛知県や岐阜県や高知県あたりでは盛んに荷車の綱引きなどに使っているとある。…東京では労働させてはいけないのかぁ?荷車をひかせてはいけないという意味なのかなぁ…。

フィールドトライアルについては、我が国の狩猟家の中にもぼつぼつ普及しつつある…と。

英国でのグレイハウンドを使ったレーシングやテリア種による鼠を追わせるゲームについても記述がある。

犬の飼い方…犬の血統…輸入犬にはすべて系統書がついて、日本でも近頃ではこれをつけるようになったとある。

『ところが、輸入犬の系統書なるものも、必ずしもアテにならぬ場合がある。外国には系統書を売っている犬屋があって、悪いブローカーなぞが、それを買って別な犬につけ顧客を欺くのである。内地の犬屋にも、そうした不徳漢がある。そして、系統書には専門的な符号や略字が用いてあるので、素人がちょっと見たのでは、俄かに真疑(偽)を判断し難いのである。要するに、犬を買う際には、充分信用のおける犬屋にたのむということが第一である』と注意を喚起していて、この世界は今も昔もそうかわらない…困ったものだ。

『普通の家庭に趣味として犬を飼うには、必ずしも系統書ばかりを尊重するにはあたらない。系統書万能に陥って、かえって前記のような詐欺にかかることがあるし、また、名門の後に不肖の子が生まれるような実例は、犬の世界にもあるのである』…と。全くその通りである。

買う時の注意…『犬屋の不徳義なものになると、系統書をごまかすばかりではなく、犬そのものをさえ飛んでもない代物を掴ませることがあるから、よほど注意せねばならぬ。殊に、仔犬を買う場合には、素人は騙され易いものである。       

フォックステリヤ(昔はテリアをテリヤと呼んでいた)のつもりで買った仔犬が、日を経るに従ってだんだんおかしな形になり、似ても似つかぬ駄犬になったりする。柴犬の子を、シェパードだといって買された人がある。白色シェパードだなどと勿体をつけて、ブルテリヤを掴ませる奴がある。悪辣な犬屋になるとそれくらいの嘘八百は平気でやりかねないから困ったものである。』と。

う〜ん。今時のように犬種図鑑等が普及していなかったのか、酷いありさまですな。まあ、今もマメなんとかだとかティーカップなんとかだか、毛色が血統書と違うだとかよく似たトラブルもないことはないなぁ…続く



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