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2010年10月20日23:18

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温故知新…その1:最新 犬の飼ひ方と訓練法

>現代は、正しく畜犬の大流行期である。それは結構であるが、流行るからといってやたらに犬を飼ふのは、寧ろ弊害がある。たとへば、上流婦人などの虚栄心から、むやみに高價な犬を買って人に誇るが如きは、もっとも愚劣である。また、流行に乗じて一儲けしようといふやうな射幸心から犬を飼ふのもいけないし、そんな營利主義だけでは決して成功するものではない。

>犬はそれぞれの性能をもっているのであるから、その性能を發揮させることによって吾人の實益に役立てることは、むろん大いに宜しい。犬自身も、それを喜ぶのである。また專門の商賣や副業として犬を飼ふことも、立派な事業として成立し得る。單なる趣味としての畜犬も、もとより結構である。

>…趣味や実益で飼うにしても、その根本に『犬を愛する』という温かい心がなければならない…

と、過日入手した表紙デザインが素敵な『最新 犬の飼ひ方と訓練法』(昭和9年初版/14年21版・日本愛犬倶樂部編・岡村書店刊)に書かれているのをみて、今も昔もそう変わりはないなと感じた。

しかし、我が国はその後、太平洋戦争に突入し、やがて犬たちも悲惨な道を辿ることになるのだが…。

その本によると、畜犬届を警察署へ出さなければならなかったようだ。東京付近では、警視庁令の畜犬取締規則により、飼って3日以内に届けを出す義務があったようだが、地方によっては口頭でもよいところや全くその必要がないところもある…と。警察から区役所へ通知され、区役所から飼い主には畜犬税を賦課さられるともある。税金を払っていたようだ。

犬の飼い主に課税したらどうかという意見も巷にはあります。私もそうしたらどうかと思うこともありますし、警察署へ届けを出すことにして、警察署で取締るのもいいかなと思うこともある。ある件で、ある警察署の生活安全課の係長と話しをしていた時に『行政も悪い(いい加減だとの意)』とぼやいていた。

そんなこととは全く違う目的でこのような古書を読むつもりで入手したのですが、この本の書き出しが『趣味と実益』でした…続きは、その2で…。


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