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2010年07月28日21:22

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朝10映画【ゴッドファーザー】 漢と書いておとこと読め!!

暑い盛りになると、夜な夜な、どこからともなく現れて、♪ぱらぱ、ぱらぱらぱらぱらぱ〜♪と、けたたましいホーンの音色と、排気音を響かせてねり走る暴走族改め珍走団の皆々様。
彼らは、おそらく、そのメロディーが、『ゴッドファーザーのテーマ』であることは、知る由もないでしょう。

というような事を考えつつ行ってきました、朝10映画@らら横でございます。
ちなみに、初日の土曜日のスクリーン4は、劇場に着いた時点で、『満員』の表示が出てました。
別に、大きなスクリーンでとはいいませんから、人気作は、別途、19時くらいからの上映等、あっていいと思います。
(少なくとも、踊3より、客が入ると思うゾw)


公式サイト:http://asa10.eiga.com/
作品ページ:http://asa10.eiga.com/cinema/17.html


アメリカ裏社会のボス/ドン・コルレオーネ(マーロン・ブランド)は、娘の結婚式の当日でさえも、あれやこれやのヤバイ頼まれ事で多忙な日々をおくっている。
そんなある日、コルレオーネは、新しいシノギとして麻薬の扱いを提案されるが、彼は、あまり乗り気ではなかった。
コルレオーネの判断をきっかけに、ファミリー内には、守旧派と新興派の微妙な軋みが生じ始め、敵対組織につけこむ隙を与えてしまう。
遂に、コルレオーネが凶弾に倒れ、血で血を洗う抗争が激化するなか、事態は、ファミリーで唯一、堅気の軍人である三男/マイケル(アル・パチーノ)をも巻き込んで、悪化の一途をたどっていく…



このシリーズは、唯一、パート3だけを映画館で観ていて、あまりに長くて単調で、うとうとしてしまった苦い記憶があるのですが、ひょっとして、シリーズモノは『1』が一番面白いという伝説は、この作品から始まったのでしょうか。

いや、なんでしょうね、この渋さ、格好良さ。

ラストシーンの、マイケルの台詞と行動なんて、世の男性の理想形でしょうね。
普段、おっかちゃんの尻に敷かれている面々なんて、相手の目を見て話した時点で、絶対に、口を割るか見透かされるかして、散々な目にあってるところですよ。

まさに、漢(おとこ)ですよ、お・と・こ。

オトコの事情の為なら、嘘なんぞ何万回でもついてみせるという強靭な神経が、全くもってぶれないんですね。


かと思えば、変わり果てた息子の姿を前にして、ドンが、『このままでは、母親が不憫だ』と語るシーンは、思わずもらい泣きしそうになりました。
ドンにとっては、息子の死でさえも覚悟の渡世と腹を括っているのでしょう(今風にいうと、自己責任)。
対して、(闇の)仕事の話を私生活に持ち込まないというポリシーを貫く以上、女性達は、ファミリーでありながらも、一歩二歩、その外側にいるという、一種の美学を感じさせます。


ドンが、ころっと死んじゃうとこも、リアリティ抜群。
ある種、最も幸せな最期には違いないんですが、あの、ドライであっさりな加減が、妙になまめかしさを醸し出していました。


ああ、月日の経過を示すのに、年号とかを全く表示しないところも感心しました。
そのかわり、シーンごとの、登場人物の背格好や身なりや家族構成とかをちゃんと画で見せることで、時間軸を示してるわけで、えらく丁寧で手間暇を惜しまない演出姿勢です。
(安っぽい作品では、メイクも服装も風景も変わらずに、字幕だけで何年何月…とやりかねないところですよ)


というわけで、3時間弱あっという間の面白さでございました。
ギャング/マフィアものというよりも、ある特殊な家族モノにして、堂々たる大河ドラマですね。



そうそう、マフィアの重鎮達が集まって、麻薬の取扱いを話し合うシーンがあるんですが、ある組長が、とんでもない差別発言…
『麻薬を未成年に売るのは、よくない。そういう商売は、よろしくない。』
『だから、黒人に売ることにしよう。連中がどうなったって知ったこっちゃない。』




おいおい、そういうことを言ってるから、『アメリカン・ギャングスター』の土壌が出来上がったんですよ。

こういうのを自業自得と言うw


参考:【アメリカン・ギャングスター】考
   http://mixi.jp/view_diary.pl?id=724072396&owner_id=3722815
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