今中国中でインラインスケート(ローラースケート)が大流行している。
街の道路では渋滞する車の間を登校中の生徒や出勤するサラリーマンがスイスイと通り抜けてゆく。
などというのは真っ赤な嘘ですが、
テレビの子供チャンネル(哈哈频道)ではコマーシャルでキャラクター商品のインラインスケートを宣伝している。
4歳半になる娘が前からほしいほしいとせがんでいた。
ガキにはまだ早いだろうと思っていたら、
おじいちゃんがテレホンショッピングで買ってしまった。
娘の喜んだこと喜んだこと。
初日、立てるようになる。
二日目、歩けるようになる。
三日目、滑れるようになる。
という目覚しい信じられないスピードの進歩を目の当たりにした私は、
自分も欲しくなった。
スポーツ用品店を何件も回り、
やっとお気に入りの物を手に入れた。
(真相は私に合うサイズ28センチがほとんどの店に置いてなかった)
烏鎮の自宅前にちょっとした広場があり、
昨夜人が少なくなった時分に試してみた。
まず、立ってみる。
「うん、懐かしい感覚・・・」
私が小学生の頃は学校のグランドが冬の間スケートリンクになり、
自宅が目の前だったのでしょっちゅう滑りに行っていたものだ。
次に歩いてみる。
「アイススケートとそれほど変わらないな」
滑ってみる。
「けっこう滑れるもんだな」
ところが、
止まろうとしてアイススケートとの大きな違いが発覚、
エッジを立ててスピードを調節したり向きを変えたりできない。
大きなしりもちをひとつ。
そのあとは曲がり方や止まり方を自分なりに研究して、
ある程度思い通りに滑れるようになった。
45歳のおもちゃにはふさわしくないかもしれないが、
夜風を切ってスイスイ滑るのはなんとも心地よい。
転んだときについた手がちょっと痛い。
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