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2010年07月09日21:31

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朝10映画【ブリット】 マックィーンは、確かにカッコイイんだけれど…

7月3日に観てきました。
いつもの朝10@らら横です。

公式サイト:http://asa10.eiga.com/
作品ページ:http://asa10.eiga.com/cinema/41.html


サンフランシスコ警察のブリット刑事(スティーブ・マックィーン)は、チャーマス議員(ロバート・ヴォーン)の依頼で、とある人物の保護を依頼される。
その男は、マフィアの組織犯罪について法廷証言を行う為にシカゴから移送されてくるのだ。
しかし、厳重な警護にもかかわらず、証人は、ホテルの部屋で惨殺され、ブリットの同僚も重傷を負う。
チャーマス議員は、政治的な失態として捜査陣を非難し、ブリットの更迭を要求してくるが、ブリットは、密かに水面下での捜査を続ける…



いわゆるハードボイルドのジャンルに属する作品で、かなりのリアル指向が窺える造りでした。
しかし、リアルに表現するのと、リアルを表現するのでは、似て非なるもの。
この作品は、リアルをそのまんま提示した結果、もの凄く抑揚のない、単調な造りになってしまっていることを否定できません。

主人公の心情を殊更にクローズアップするでもなく、手に汗握るアクションを映像面で迫力満点に演出するでもなく、とにかく引いたスタンスから一歩も出ない演出姿勢やカメラワークは、かなり退屈に感じてしまいました。
唯一、映画史上初めて、本格的なカーチェイスを取り入れたシーンが、もの凄く映像的によくできているのですが、延々と追いかけっこしてる割には、それほど、メインのストーリーに噛んでこないというバランスの悪さも気になるところでしょう。
カーチェイスを半分の時間にしたところで、本筋に全く影響ありません。

公式サイトでは、アクション映画にジャンル付けされてるみたいですが、現代の水準で見ると、単なるリアルドラマくらいに感じられます。
ここは、あくまでも、『当時の』という解釈で観るべき作品かもしれません。
アクション映画が、この作品を契機として、より、スピーディーで迫力のある画づくりに邁進していったと見ると、エポックメイキングとしての存在感は感じられるつくりにはなっています。

ただ、難を言うならば、カーチェイス後の展開が、突如として隠し玉みたいな方向に突っ走るのですが、実は、それまで、本編に一切絡んでこなかったオープニングのシーンに繋がっているという、もの凄く不親切で、判りづらい編集が気になります。
(アカデミー賞の編集賞受賞って、ブラックジョークにしか見えません)


やはり、旧さを感じる部分も含めて、マックィーンが出ていることで、評価が上向いていることは否定できないでしょう。



ああ、マックィーンかっこいいよかっこいいよマックィーン。


何人もが、ヒウィヒヒーにつぶやいたことでしょう、としか、言いようがありませんです。
まあ、ファン投票の結果に茶々を入れるつもりは、毛唐、もとい毛頭、ないんですけれどね。


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