告知　『即興劇の夜』 ４

うぁ〜、日記を更新しなきゃ、しなきゃと思っているうちに
いつのまにか明日決勝戦でした。

頂いたコメントやメッセージにまだお返事しきれていないまま
日記を書いちゃってて申し訳ありません
もうちょっとお待ちくださいませ



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木曜コレドシアター 『即興劇の夜』決勝戦　

<strong>７/１（木）１９:３０開演</strong>

観覧無料：ドリンクまたはフード(500円より)をワンオーダー以上

会場：THEATEA&CO.COREDO（乃木坂）

千代田線 乃木坂駅二番出口右隣(一番出口正面)
港区赤坂9-6-41 乃木坂ビルB1

TEL03-3470-2252 (COREDO)

出演：酒井麻吏・登根嘉昭・上の平多香

出演：岡本牧子・大塚秀記・上の平多香

他、全８組


エントリー順は当日くじ引きかじゃんけんで決まります（笑）


Theater & Co.COREDO
http://www.tc-coredo.join-us.jp/

「即興劇の夜」詳細
http://www.tc-coredo.join-us.jp/produce.html



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前回はくじ引きにより、エントリーが
３番目酒井チーム、４番目岡本チームと続けて出演することになりました。

みなさん「大変なことになっちゃったね〜」と、声をかけて下さいましたが、
私的には別に…
寧ろとっとと終わって後は気楽に鑑賞できるからいいや、ってな感じでした。




まずは岡本チーム（岡本・大塚・上の平）。


※設定と小道具
　
　ウィスキー（未開封のレッドウォーカー）、
　長ネギ、
　パスタ（乾麺のの袋）をひとつずつ持っている。

　但し、スーパーでもコンビニエンスストアでもない場所で。


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一人舞台の上でウィスキーボトルを手に目覚める男（大塚）。


ここは何処だ？
待て、記憶を整理しよう。
昨夜しこたま呑んで帰って、家でもまた呑もうとして…


そこから記憶がないらしい。

と、ガガンッ！と、頭をぶつける音がして、


アイタタタ…


と、言いながら長ネギを持った女１（上の平）が登場。

客席に潜んでおりました。
頭をぶつけたテーブルのお客様、驚かせてごめんなさい。わざとです。



息子に「お腹空いた〜、ご飯まだ〜？」と、せかされながら、
すき焼きのネギを冷蔵庫から出して振り返った途端、
開けっ放しにしていた食器棚の扉に思いっきり頭を打ち付け、
アイタタタ…
と、目を開いたら、ここにいたらしい。


どちらさまですか？
あなたは？
ここはどこですか？
僕にもわかりません。
息子はどこ？
あなた私に何かしたの？
一体どういうことなんだ？？？


困惑する二人、ふと気がつくと床が…建物全体がゆっくりと揺れているようだ。

窓の外を見てみる。



海だ。
一面の大海原。
二人は大きな船の中にいるらしい。



船内をよく見渡すと、沢山の扉がある。
他に誰かいないか？
何か手がかりはないか？
二人は片っ端から扉を開けてみる。



動物だ。
世界中の…地球上の全ての動物達がそれぞれ２体ずつ
つがいで乗っているようだ。


はっ！とする女。


一面の大海原。
大きな船。
つがいの動物達。
ねえ、何か思い当たらない…？




…









ノアの…












方舟…










　


て、て、て、てことは、二人は次世代のアダムとイヴ？？？

















「神様は、なぜ、妻夫木を残してくださらないかな…」


















すまぬ。大塚くん。お互い様だよね。
あなたは残されたパートナーが誰だったら嬉しかったですか？

















慌てる二人。
本当に他には誰も乗っていないか、走り回って探してみる。


と、










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途中ですが、出かけなければなりません。
取りあえず告知しておきたいのでこのままアップいたします。
続きはまた…





ドロンぱっ





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と、一枚の扉の奥から人の声が…


続きが始まりました。


恐る恐る様子を伺いながら女２登場（岡本）。
黒と白のストライプのシャツを着、手には大切そうにパスタを持っている。


私、パスタが大好きなもんで、３６５日パスタを握っているんです。


なんじゃそりゃ。
いや、この状況の異常さを考えれば、そんな人普通かもしれない。
よくよく事情を聞いてみる。


沢山の動物の行列があったもんだから、
なんだろなぁ〜、と、思って取りあえず自分も並んでみたら、
シマウマと一緒にここにいたんです。


なんとも間抜けな話である。
どうやら女２は着ている服のせいでシマウマの部屋に振り分けられたらしい。


改めて現状を確認した三人。


って、ことは私達、選ばれたってことじゃん。ラッキー♪


どこまでも能天気な女２である。
自分は間違って紛れ込んできたくせに。


いろいろ思考を絞って努力してみたが、元の世界に帰る手立ては見つからない。
どこから見つけてきたんだか女２が大きな脚立を担いできたので、
一番身軽そうな女１が天窓から覗いてもう一度外を見てみた。

どんなに目を凝らしても、やはり暗い海原が広がるばかりだ。
潮の香りに女２はゾッとした。


腹減ったな…


太った男はポケットからメンチカツを取り出して食べる。
仕込んでやがったな、このヤロー。


パスタ茹でます？
ああ、いいですねぇ〜。鍋あるかな。あ、酒がありますよ。
あら、いいわね。
深く考えてもしょーがない。
取りあえず酒でも呑んで、食事にしましょう。


男がどんぶりを見つけてきてレッド・ウォーカーの栓を開けてなみなみと注ぐ。
ええ、必ずあなたはどこかでこれを開けてくれるだろうと思ってました。


男と女２は、ま、運命共同体としての儀式よね、ってな感じで
どんぶりに一口、二口、口をつけて回し呑む。
脚立の上で訳のわからないまま始まる宴を茫然と見つめる女１。


君もいい加減諦めて降りといでよ。


どんぶりを受け取りながらもなかなか釈然としない女１。
だって彼女には子供がいるのよ。
お腹を空かせて待ってるのよ。
すき焼き作ってる途中だったのよ。
ネギはこれから刻むとこだったのよ。
帰らなくちゃいけないのよ。


まあまあ、呑んで。


私にはわからない。
なんで二人がこの状況をこうもあっさり受け入れられるのか。


ほらほら呑んで。


なんで私はここにいるの？
選ばれたって何？
もしかして、私が人間だから何かの罰を受けてるの…？


そんなんじゃないでしょ。
まあ取りあえず呑みなさいよ。
呑んで呑んで。


…


そっか。夢かもしれない。
酔っ払って眠って目が覚めたら家の台所にいるのかもしれない。


女１は一気にどんぶりの酒を飲み干した。喉が焼ける。


おお〜、いくね〜。
いい呑みっぷりだわ〜。


空の胃袋がスポンジのように酒を沁み込ませる。
ぐわん、と、視界が回る。


そっか。どうせ人間なんてそのうち滅びるんだもんね。


そーだそーだ。
そーよそーよ。


もぉあたし、これごといきます、と、ボトルを煽る女１。
やんややんやと男と女２。


奇妙な宴会が盛り上がり始めて、溶暗。








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ノアの方舟という設定は大塚さんのアイデアです。
『どこまで飛べるか』がテーマの彼の発想はとっても面白い

あ、上記のお話はあくまでも私目線で書いてるので、
岡本さんや大塚さんがレポートしたらまた違う印象になるかもしれません。

ちなみにインプロ中の会話で大塚さんと私、
お互いミッションスクール出身だということを知りました（笑）


扉を一枚開ける度にその向こうにいらっしゃるお客さんを動物に見立てていたのですが、
やっぱ女性のお客様には気を遣って
うさぎや猫など可愛い系の小動物に見立てさせて頂きしました（笑）

あ、私のお客さんの一人にワニになって貰った
章ちゃん、ごめんよ






ところで、






どんぶりのレッド・ウォーカーを煽りながら、上の平は気がつきました。



あ、やべ。
私、次も続けてエントリーじゃん。



とりあえずボトルの方は飲んでるふりだけにしときました。

しかし、レッド・ウォーカーです。
しかも空腹です。
アルコール度数４５です。
どんぶりで煽っちゃいました。



う〜ん、急ピッチで体温が上がりだす。




そして間髪いれずに酒井チームの出番です（酒井・登根・上の平）。


※設定　ピアノ教室の入会待ちをする人達。
　　　　一人は先生でもよい。

※小道具　除菌スプレー




酒井さんが潔癖症のピアノの先生、
登根さんは人を絞殺したい衝動と闘うヤクザ、
私はしょうがないのでキッチンドランカーです。

すごい登場人物達だな。



色々すったもんだありまして、
落ちはこの三人、実は生き別れた親子でした、と、いうお話になりました。



ここまで長くて読む方も書く方も疲れる頃だろうと思い、
もう一つはすっごく端折りました。
って、端折るにも程があるでしょっ



ここで、マイミクさんのそのまたマイミクさんのご子息が観にいらして下さってたそうで、
嬉しい感想のお便りを送って下さったので紹介させて頂きますm(__)m



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上の平さんが出演なさる1つ前の組から最後の1組前まで見ていましたが、一番インプロとは思えないような、魂のこもったお芝居を観させて頂き、大変勉強になりました

上の平さんのどちらのグループも凄かったのですが、僕は観客として個人的に先に演じた『選ばれた３人』のお話がお気に入りですもっと続きを観たくなるようなお芝居とストーリーで、すっかりその世界観に引き込まれてしまいました。
続くピアノ教室のお話も面白かったです最初は本当にウィスキーで酔ってしまわれたのかと思いました笑



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ええ、本当に酔ってしまわれたのですよ笑

あ、でも誤解のありませんように。
意識も体も極めて冷静でおりましたから。

ただ私はアルコールが少しでも入ると顔が茹でダコのように真っ赤っ赤になり、
どうにもこうにも隠し切れないので、
自分の生理を素直に生かした役にしただけのことです。

だいたいプロフに『酒好きの女優』と、書いてる女です。
レッド・ウォーカーのどんぶり一杯くらいどってことありません。











ほんとかな。











多分ね












ところで、ノアの方舟の方を端折るとどうなるんでしょう…
























気がつくと、それぞれ別の空間から一つ部屋に放り出された三人。
そこは『ノアの方舟』でした。
落ちは観客任せのお話です。

























三行で終わりました。
私のこの数時間は徒労だったんでしょうか…

















とにもかくにも明日でファイナルです。

どんな空間が生まれるのでしょう。
こうなったら、娼婦でも殺人鬼でも馬でも小石でも、
どんな役でもどんと来い、です。
（あ、娼婦役と馬の役は演ったことあるわ…）



別に奇をてらうことはしませんが（笑）



ただ、演じるということに誠実に向かい、
そして本気で遊ぶだけです。







最後まで読んでくださってありがとうございます。
ケータイからの方、本当にお疲れ様でした

お時間ある方、ぜひご来場くださいませ









あ、次回のレポートは三行プラス三行で、六行で終わるかもしれません（笑）





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と、ここからは、
みつきさんのリクエストにお応えしてもう１チームの方のお話も…

と、言いたいところですが、
実は私的にわざわざご紹介する程のストーリーではないので、
“すったもんだ”の様子をほんの一部だけご紹介させて頂きます…





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絞殺魔の発作が起きて、誰かの首を絞めようと手が宙に差し出される。
手をブルブル震わせながら必死で衝動を抑えようとする男。


「だ…誰か、俺を止めてくれ…！！」


息を呑むピアノ教師。と、そこへ、


「止めなくていいよ。ほら。」


と、キッチンドランカーの女が、
男の手の輪っかの中に自分の首をサックリと嵌め込む。

男、一瞬狼狽するも、やがて眼は血走り、徐々にその手に力が込められてゆく。


女の首に食い込む男の指。

苦しみに歪む女の顔。


「や、や、やめなさーーーーいっっっ！！！」


ピアノ教師に突き飛ばされて転がる女。
ぜぇぜぇと肩で息をしながら脂汗を拭う男。



すったもんだ、すったもんだ…




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…こんな感じです。

この三人、スッゴクくだらない役の設定のように見えて、
実はそれぞれにとても不幸な過去を背負っています。

でも本当は先にくだらない役の設定が決まって、
芝居を演りながら過去を後付けした、と、いう次第です。
ストーリー自体は残り３分で無理やり収めました

あ、最後に登根さんのピアノ演奏が少しだけ入ったのですが、
それがとてもステキでした

観覧車の話の時にはボサノヴァのギター演奏も聴けたし、
とてもラッキーでした

今後登根さんのライヴに行く楽しみができて嬉しいです





ってなところで…
みつきさん、これだけでごめんなさいね