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2010年06月22日19:40

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民主党は、長年待ち焦がれた夢のような政権 (ある種の人々にとっては)。

ロマンチシズムを掻き立てずにはいられない。

これでもか。これでもか。
押し寄せくる壮大な夢の数々。

いま巷でハヤりの、「ものの考え方」。
その、ロマン溢れるアレコレを、追ってみました。





その 1. 
「国益国益というけど、最近はもう国単位に考える時代じゃない」





いや別に斬新なわけではない。
昔からこういう考えはございましたよね。普通に。
しかし、なぜだか最近になって特に目に付くような。こういうことを言う人。急に増えた気がします。

先の総理も、「地球益が大事」と申しておりましたし。

「日本は世界から見たら豊かなんだし、これからは世界のためになることをしようよ。
そのためにはボクらの生活、ちょっとくらいレベル落ちちゃってもいいよね。」
「それで世界から認められるなら、最終的にはそっちの方が国益になると思う。」

ああ、これこれ。

「最終的にはそっちの方が国益になる」

このフレーズも、実に実に、折に触れ、形を変え、しばしば、お目にかかりますなァ。

「最終的にはそっちの方が国益になる」
「最終的にはそっちの方が国益になる」
「最終的にはそっちの方が国益になる」






その 2. 
「国境なんてなくていい」





あ、「その 1.」をさらに発展させた、ということでよろしいでしょうか。

個人が個人的に夢想してみるのは楽しいかもしれん。
(しかし気を付けて。
イスラエルはじめ世界各所に散らばっているユダヤの民とか、チベットの人とか
の前では、口にしないでね。)

あたくし自身、ジョン・レノンは最上級に尊敬する芸術家ですけれども。
しかし「イマジン」を、現実の国家の、現実の政治に、現実に適用しようとは思わんな…。





その 3. 
「地球の環境のために日本が率先してがんばろう」





日本が範を示せば、世界もそれに習ってついてくる。
それで少しくらい生活のレベルが落ちちゃってもいいじゃない。

…て、そればっかしだな、さっきから。
しかし、こういう考え方、日本人、好きなの。
全体のために自分は辛抱。尊き自己犠牲。…

それはさておき。

ボクらが子供の頃は、
「地球上の石油は、もってあと××年」
「発展の一方、環境汚染で」云々
て、騒がれてた。

「地球にやさしく」
「地球の資源を大切に」
が、キャッチフレーズ。

「もういいよ。産業を止めろよ」
「原始時代に逆戻りしていいの」
「生活が苦しくなるくらい我慢しようよ。地球の未来がかかってる」

…当時、少年たち同士でよく、こんなことを言い合っていたもの。



なんか、いろいろいろいろと、デシャ・ヴだな…。





その 4. 
「世界の平和のために日本は非暴力をアピールしよう」





日本が率先して武力を手放せば、世界もそれに習ってついてくる。
無防備を宣言している国を、いったいどこが攻めるというの。
防衛のための軍備も、望ましいことではない。
他国を刺激する。野心があると勘ぐられる。
ほんの少しのことが軍国化につながる。




無防備であることを示せば、攻撃されない。
そう唱える人は、いらっしゃる。
さらには、もし攻められたら、と聞かれ、
何もしない、無抵抗を貫く、
とまでおっしゃる人も、いらっしゃる。
極端と思いきや、これ。
結構、日本人の琴線に触れる考え方でもある。



最後には、日本のこと、分かってくれるかもしれんね。

「生前は認められなかったが、死後、名声が高まった」
 ↑
こういう話、日本人、好きですよ。
「ああ亡くしてみて、やっと分かった」
かけがえない存在だったと。

滅びの美学、てのも合わさってメロメロ。

自らの尊い犠牲と引き替えに、ついに世界に平和が訪れる。
日本という国は滅びたが、世界はけして日本のことを忘れない。

…なんてことを、心の奥底で願っているのかもしれませんね。…





そ、れ、に、し、て、も。

まったく。

「憲法九条」というのは、実によくできてる。

詩として。

あれは、現実の国家に現実に適用されている現実の憲法なのか。
実に信じられない。

あれね。
あれはね。
「憲法として護られるべきもの」と言うよりは。

「ポエムとして、愛でられるべきもの」。

そういうことであれば、第一級の、アート作品だと思いますよ。





その 5. 
「アメリカアメリカ。へつらってばかり。いつ本当の意味で独立するの」





これについては、過去記事をどうぞ。

[見果てぬ夢。脱アメリカ。]
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1489552845&owner_id=23976709





まだまだまだまだ。枚挙にイトマがないのですが。

こういうの、論(あげつら)ってると、どんどんみるみる
頭がホウケてキますな。…

いやいや、民主党万歳。

「国益最優先」から、
「国益度外視」へ。

世界のためには自らの損もいとわない。
実に高潔な魂、民主党。

目先の現実よりも
未来のユートピア。

先の総理のスピーチも、徹底していました。
意見といえるほどの意見も一切おっしゃらず。
考えといえるほどの考えも一切おっしゃらず。
「思い」や「願い」、「祈り」ばかり。
全編がポエトリー・リーディングで占められておりました。

「世界史名言集」みたいな本に載ることを目指していたのかもしれません。

悉く、現実の施策よりアートな表現が先行。
こんな前衛的な総理は初めて。

そして、こんな大胆な政党・政権は初めてでございます。

バンザイ、民主党。




あああああ、なんか、ものスゴ、くたびれてきた…。










[右も左もない。しいて言えば、現実政党。それが、自民党。]
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1520116171&owner_id=23976709
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