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2010年05月26日02:02

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赤い天使 1966年

1966年 大映作品
「赤い天使」です。

監督が増村保造、主演の従軍看護婦が若尾文子で、苦悩するモルヒネ中毒の医師が芦田伸介。

1915年生まれでいっぱしの映画マニアであった父のお気に入りの映画でした。
モルヒネ中毒でEDの軍医と強烈に惹かれ合う若尾文子。
そこに微妙な間隙があるわけですが、ラスト近くで彼女は「勝利」します。
でもそこからは生命力が迸るわけではなくひたすら死に向かっていきます。
知識人の無力というのは有馬頼義氏の一貫したモチーフで、同じ増村監督の「兵隊やくざ」で田村高廣の演じた上等兵がこの軍医に相当するわけですね。
それを解決する機械仕掛けの神が勝新太郎だったり若尾文子だったりするわけですが、さすがに増村監督は美しい誤解を誤解のままにはしておきません。

大映の衰退期ではありますが、まだこのころはその高い技術が生きています。
おすすめの1本。
もちろんDVDも出ていますよ。
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