宮崎県での口蹄疫は大変なことになってきましたね。隔離した優秀な種牛まで処分されてしまいそうになってきて、被害は底しれません。
一応、偶蹄目等が感染する病気で人には移りにくい病気とされていますから、その点では必要以上に恐れることはありませんが、人もその他の動物もウイルスの運び屋には簡単になってしまうこともあるとか。
動物関連と言えば、本日の朝日新聞朝刊に、『犬猫の細菌6人感染死』(と言っても、2002〜2009年で14人が感染し6人が死亡ということですが…国立感染症研究所)という記事がありました。
ズーノーシス(zoonosis)、つまり動物原性感染症だとか人畜共通感染症と呼ばれるもののひとつらしい。
記事によると、実態がよくわかっていないので、見逃されている患者も多いとみられ、厚生労働省は24日(明日)にも関係機関に文書で注意を促すとか。
以下、記事から抜粋…
犬や猫に噛まれたり、引っかかれたり、あるいは傷をなめられたりすると、極めてまれに感染し、発熱や腹痛、吐き気などの症状が出る。
発症すると血圧が急に下がり、血中で菌が増え、敗血症で亡くなることがある。
高齢で免疫機能が低下した人、ステロイド剤で膠原病や腎炎などの治療をしている人などは特に注意が必要。
抗生剤で治療できる。欧米を中心に世界で約250人の患者が報告されている。
自治体に引き取られた犬の74%、猫の57%から原因菌が見つかった(04〜07年の調べ)。
診断がつけば、必要以上に恐れる病気ではない。犬や猫に噛まれたり、引っかかれたりしたら体調が悪化していないか注意して欲しい。
人畜共通感染症は、この他にも沢山あります。必要以上に恐れることはありませんが、私も注意は怠らないようにします。
『獣医師広報板』→ペットに咬まれたり掻かれたら(カプノサイトファーガ感染症)…
http://www.vets.ne.jp/faq/pc/capnocytophaga001.html
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