(最後の方、少し書き足しました)
昨年、三重県は伊勢市でのオールロケに行ってまいりました
映画『半分の月がのぼる空』
なんと、気がついたら東京では5月7日までではありませんか。
しかもモーニングショーだけ。
何やってるんだ私
と、いうわけで、めちゃくちゃ終わり間近でのご案内で
まっこと恐縮ですが、
ゴールデンウィークの残り、
特に予定が入ってなくて暇なのよね〜、
と、いう方がもしももしもいらっしゃいましたなら、
是非、シネセゾン渋谷へ…
(地方によっては6月までやってます)
公式サイト:「半分の月がのぼる空」
http://www.hantsuki-movie.com/
劇場情報:「半分の月がのぼる空」
http://www.hantsuki-movie.com/theater/index.html
シネセゾン渋谷:タイムテーブル
http://www.cinemabox.com/schedule/shibuya/index.shtml
この作品には、観る前にわかってしまっては
面白さ大激減してしまうトリックがあります。
残念なことに映画をご覧になった方々のプレビューの中には
このトリックをバラしてしまうというなんとも無粋な書き込みをしていらっしゃる方もいるので、
もしもご覧頂けるのでしたら、公式サイト以外でのプレビューは読まれない方が絶対いいです。
劇場用パンフレットの中にもトリックに触れる部分には
「ここから先ネタバレ注意!
映画ご鑑賞前には読まれないようにお願いいたします。」
と、書かれています。
なんの先入観ももたずに客席に臨み
トリックが明かされた時、
全てのことが一本の糸で繋がり、
全てのことが腑に落ち、
そして涙が溢れるのです。
そして原作の大ファンの方は、
原作を愛するあまりに否定的な感想を持たれることがあるかもしれませんが、
これはあくまでも「小説・半分の月がのぼる空」を原案とした
別のお話だと捉えていただければと思います。
あ、原作大ファンの方はもうとっくに観てますよね
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狂おしいほどに煌めき、ひた走り、
輝く“今”を駆け抜けてゆく若い二人がいる。
過去に佇み、時間を止めたまま、
ただ茫洋と“今”を生き続けるしかない一人の医師がいる。
この三人がリンクした時…
医師は、時計を動かしだすことができるのだろうか…
若い二人を演じる池松壮亮(いけまつそうすけ)君と
忽那汐里(くつなしおり)ちゃんの役柄のピュアな瑞々しさに、
恋をしたことがある人なら誰でも
ほほ笑んで二人を見守ってしまうと思います。
そして心、洗われます。
大泉 洋さん演じる医師の姿に、
愛した人を失うことの辛さを知る人なら誰でも、
彼の背中にそっと、寄り添いたくなるでしょう…
そして私としては、これらの世界がすべて、
伊勢の言葉や風景で包まれていることで
より、やさしさや救いがもたらされているように感じるのです…
どうか、伊勢の街並みや言葉ならではの原風景も込みで、
どうぞお楽しみくださいませ…!
ほんと、間際過ぎですよね…ごめんなさいっ
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深川栄洋監督の映像はほんとうに美しいです。
どこか懐かしい、水彩画のような…
私事で恐縮ですが、過去に癌で死ぬ役を演じた時に、
「どう死ぬかではなく、どう生き抜くか」
に、心を据えて役作りをしました。
人の死は悲しみと苦しみをもたらしますが、
そこに必ず「生」の存在も浮き上がらせます。
光と影のように両者は存在しあい、
死があるからこそ、生きることの愛おしさに胸が締めつけられる。
死んでいった者がどう生きたのか、
遺された者はどう生きてゆくか…
そんな重厚なテーマが
深川監督ならではのやわらかくあたたかい色彩で包まれて、
生きていることがますます切ないほどの喜びに昇華され、
大切な人を改めてそっと抱きしめたくなります。
こんな間際でほんとに申し訳ありませんが、
よくあるお涙頂戴ものとは違います。
ご覧になって損はないです。
いや、寧ろ得です!
お時間作れる方は是非ご覧になってみてくださいませ
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