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2010年04月19日13:33

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第31回 亀屋寄席

昨日は高槻の亀屋旅館で「亀屋寄席」を観てきました。
桂文華の独演会で3席もあり、さらに昼食もついて2500円とお得な会でした。

陰陽などに関するマクラから1席目は短い「世帯念仏」。おっさんが朝の念仏を唱えながら嫁や娘に小言を言いまくる話で、
…南無阿弥陀仏…
今日の朝ごはんは何やねん?
…南無阿弥陀仏…
ご飯と味噌汁かいな
け、しょもな
…南無阿弥陀仏…
味噌汁の実は?
…南無阿弥陀仏…
また豆腐と厚揚げかいな
…南無阿弥陀仏…
たまにはワカメ入れてもええねんで!
というかんじ、ぶっきらぼうな念仏に挟まれる生活感あふれる小言に爆笑でした。登場人物は3人でしたが、おっさんだけがしゃべる一人称視点の落語というのも新鮮なかんじ。

2席目はスリや万引きやおごろもち(もぐら)やもんごりといった泥棒の種類による呼び名の違いについての解説をマクラに「おごろもち盗人」を。おごろもちは木戸の下の地面に穴を堀り、戸の下から手を入れてカンヌキになっている縦棒を取り外して押し入る泥棒のことで、見台と膝かくしを利用しての説明がとても分かりやすかったです。
この噺では、主人に捕まり、強がったり萎縮したりする盗人の所作がとくにハマっていたと思います。
盗人に入られる主人のボヤキで、ソロバンをはじきながら節季の支払いを待ってもらう算段をしているところに、西田さん(桂文珍)はあかん、やら、立入さん(桂きん枝)はこんど参議院選挙に出るらしいから待ってくれるやろ、といった落語家の本名を使ったくすぐりもおもしろかった!

見台と膝かくしをひっこめて3席目の「子は鎹」がスタート。
「子は鎹」を聞くのは3回目。1回目の勉強会のときは花が亀ちゃん(息子)に小遣いをやるシーンで、「50銭もろたのを(お父さんに)言うたらあかんで」という科白を飛ばされ、後であわてられていたのですが、今回はその科白を使用しないように構成されていたのが興味深かったです。亀ちゃんの利発そうな雰囲気から言わないでおいた方が良いと理解している様が伝わってくるので、良いアレンジなのでしょうね。

落語会がはねたあとは1Fに移動して昼食。「子は鎹」の最後の場面でも使われる鰻丼です。「子は鎹」に登場する男の子も亀ちゃんだし、今日の会にぴったりですね。向かいの、お父さんに子供がついていく「子は鎹」を聞いたのは初めてという人と、ボクは逆にお母さんについていくバージョンは聞いたことないです、などと喋りながら美味しくいただきました。
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