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2010年03月16日07:15

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無能な司書

 先日亡くなられたサリンジャー著・村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」が戻ってないか?と思って書棚を見に行ったら、やっぱり無い。で「無いなぁ」とつぶやいたら。通りがかった司書曰く

  「何をお探しですか?」
  「あ、村上春樹訳のキャッチャー・イン・ザ・ライなんですけどぉ」
  「あぁ、それなら展示替えで、今整理中です。すぐ持ってきますね」

5分ほどして持ってきたのは、「ライ麦畑で捕まえて」野崎訳版。
司書「はい、これですよねー(ニッコリ)」
  「あ、あの、私が言っているのはぁ、村上春樹が訳したキャッチャーイン
   ザライで、これは別人の訳だし、題名も違いますよね?」
  「あ、コレじゃダメ?」
  「だって、村上訳で途中まで読んでますから」
  「あ、ごめんなさい。じゃすぐ持ってきますね」

10分ほどして持ってきたのは、やはり「ライ麦畑で捕まえて」野崎訳版の旧版。
司書「はい、これですよねー(ニッコリ)」
  「あ、あの、ですから私が言っているのはぁ、村上春樹が訳したキャッ
   チャーインザライで、これは別人の訳だし、題名も違いますよね?」
  「あ、あれ?これのことじゃないの?ごめんなさい、すぐ持ってきますから」

20分ほどして持ってきたのは、サリンジャーの別の小説。
司書「はい、これですよねー(ニッコリ)」
  「(半泣きになって)あ、あの、ですからぁ私が言っているのはぁ、村上
   春樹が訳したキャッチャーインザライでぇ、これは別の小説でぇ、題名
   も違いますよねぇぇ?」
  「え、これも違うの?ごめんなさい、すぐ持ってきますから」

さらに40分後。
  「はい、これですよねー(ニッコリ)」
やっと出て来た。

 ナンナンダ。どっと疲れた。無能な司書!
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