先日亡くなられたサリンジャー著・村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」が戻ってないか?と思って書棚を見に行ったら、やっぱり無い。で「無いなぁ」とつぶやいたら。通りがかった司書曰く
「何をお探しですか?」
「あ、村上春樹訳のキャッチャー・イン・ザ・ライなんですけどぉ」
「あぁ、それなら展示替えで、今整理中です。すぐ持ってきますね」
5分ほどして持ってきたのは、「ライ麦畑で捕まえて」野崎訳版。
司書「はい、これですよねー(ニッコリ)」
「あ、あの、私が言っているのはぁ、村上春樹が訳したキャッチャーイン
ザライで、これは別人の訳だし、題名も違いますよね?」
「あ、コレじゃダメ?」
「だって、村上訳で途中まで読んでますから」
「あ、ごめんなさい。じゃすぐ持ってきますね」
10分ほどして持ってきたのは、やはり「ライ麦畑で捕まえて」野崎訳版の旧版。
司書「はい、これですよねー(ニッコリ)」
「あ、あの、ですから私が言っているのはぁ、村上春樹が訳したキャッ
チャーインザライで、これは別人の訳だし、題名も違いますよね?」
「あ、あれ?これのことじゃないの?ごめんなさい、すぐ持ってきますから」
20分ほどして持ってきたのは、サリンジャーの別の小説。
司書「はい、これですよねー(ニッコリ)」
「(半泣きになって)あ、あの、ですからぁ私が言っているのはぁ、村上
春樹が訳したキャッチャーインザライでぇ、これは別の小説でぇ、題名
も違いますよねぇぇ?」
「え、これも違うの?ごめんなさい、すぐ持ってきますから」
さらに40分後。
「はい、これですよねー(ニッコリ)」
やっと出て来た。
ナンナンダ。どっと疲れた。無能な司書!
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