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2010年01月10日10:33

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小倉に百貨店はいらない

■北九州の百貨店・井筒屋、金融支援受け再建へ
(読売新聞 - 01月09日 15:23)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1072959&media_id=20

昔、僕が福岡に住んでいた頃、小倉の駅前の「そごう」が閉店したことが追い風となって、「井筒屋」は結構繁盛していた。
その後、「そごう」跡地に「伊勢丹」が出店したが、数年で撤退したと記憶している。

小倉と福岡は比較的近い。新幹線なら20分弱、在来線でも1時間くらいである。
九州経済は福岡(それも天神地区)一極集中になっており、熊本や長崎からでも高速バスを使って日帰りで買い物に来る。小倉からだと「ご近所」感覚で来れてしまう。
ましてや博多駅も現在改装中で近々「阪急百貨店」が進出する。天神まで出なくても、JR一本で小倉から来ることができる。

また商業都市である福岡市と比べて、工業都市の北九州市は元々ブルーカラーが多く、市民の平均所得も福岡市よりも低く、百貨店のマーケットとしては必ずしも恵まれているとはいえない。

以上のようなことを考えると、必ずしも小倉に百貨店は必要ないと思う。
大手百貨店でも業績不振で苦労しているのに、ローカル百貨店が商売として成り立つとも思えない。昔は各地方のローカル百貨店があったが、あと10年も経ったら、これらは軒並み消え失せていても不思議ではない。

「井筒屋」がどういうスキームで再建をしようとしているのか知らない。日航のような法的整理ではなく私的整理を選択するのであれば、相当程度の債務免除やリストラによってバランスシートをきれいにする必要があるのだろう。
でも最近の業績不振企業はバランスシートの問題というよりも、本業で儲からなくて困っているケースが多い。
借金が多くて首が回らないけれども、本業では少なくとも営業利益はしっかりと出せる体質があれば、借金を棒引きにしてもらってバランスシートを整理すれば何とかなるのだろうが、本業が赤字では救いようがない。
はっきりいって、営業利益が黒字にできない会社というのは、世の中から必要とされていない会社であったり、ビジネスモデルが確立されていない会社である可能性が大である。

こういう会社の私的整理スキームに乗っかって、安易に債務免除なんかに応じてしまうのは、銀行の立場としては、株主代表訴訟で訴えられたりしないように気をつける必要がある。

いずれにせよ、会社も債権者も地元も、あまり無理しないことである。
無理して小倉に百貨店を残す価値があるかどうか、まずもってよく考える必要があるだろう。
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