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2010年01月07日23:20

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ガンは告知すべきであると思う

■がん告白小沢さん「サイトウ・キネンには戻る」
(読売新聞 - 01月07日 18:42)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1071111&media_id=20

小澤征爾が自身の食道ガンについて記者会見を開き説明をしているのをテレビのニュースで見た。

しばらく前までは、「ガン=本人には告知しない」というのがオーソドックスな時代があった。
胃ガンなのに胃潰瘍だと偽ったりするのが当たり前だった。僕の祖父などもそうだった。
でも最近は本人にきちんと病状を告知するケースが増えてきているようである。僕の父親が10年ほど前にガンを患ったときも、僕ら家族がそれを希望したこともあり、医者はきちんと本人に告知してくれた。

自分の身体のことであり、自分の命なんだから、正しい情報を提供してもらうのは当然のことだろうと思う。「ガンだと知ったら、ショックで生きる希望を喪失するかも」なんて勝手な判断は、一見本人に対する思いやりのように見えて、実は周囲の家族の「判断停止」であったり「問題の先送り」であるに過ぎない。辛い話をするのを単に自分が嫌だからだったりする場合も多い。きわめてケシカラン話だと思う。

僕は家内に自分がもし仮にガンになったら、絶対に正確な情報を伝えてほしいと前々から頼んでいる。逆に家内がガンになっても必ず告知すると約束している。当然である。
自分の命である。交通事故か何かで突然死ぬのは仕方ないにしても、病気で「余命あと○ヶ月」とわかっているのであれば、きちんと教えておいてもらわないと困る。こちらだっていろいろと都合がある。
片付けておかないといけない仕事だってあるし、飛ぶ鳥跡を濁さずで、証拠を抹消しておかないとマズイこともある。死ぬ前にやっておきたいことや行っておきたい場所、食べておきたいものだってあるかも知れない。そういう本人の都合を無視して、嘘をついて病院のベッドに縛り付けておいて、治るかどうかもわからない治療を勝手に施すことで貴重な残り時間を浪費する権利など、たとえ家族だってないと思う。

小澤氏のような有名人がこうやって告知のお手本を示すことで、世の中の人々に告知の重要性を啓蒙してもらいたいし、社会的にも十分に意義深いことだと思う。
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