他人を指導するのは難しい

彼女の料理がマズいときはどうする？
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1063323&media_id=77

ここに書かれていることは、仕事における部下あるいは後輩指導にも通じることである。

＜たとえば、あなたがセックスのときに「ヘタ。全然気持ちよくない」とばっさり斬られたらどう思いますか？ 落ち込んで自信喪失したり、「こっちは頑張ってるのに！」と腹が立ったりしますよね。それを彼女の手料理に置き換えてみてください。＞
＜いいところがあれば、たくさん褒めてあげてください。美味しいと思ったものは、食べるときに笑顔で「美味しい」と口に出します。それだけで彼女の努力は報われるのです。＞
＜あなたが料理上手なら、彼女に料理を教えることができますが、くれぐれも上から目線で教えないよう注意！＞
＜料理ができないなら、彼女がいかに頑張っているか、料理がいかに難しいものかを知ることができます。二人で料理を作ると、片方が本を読み上げて、片方が調理に専念できるので、焼き加減や温度加減での失敗が少なくなるでしょう。＞
＜ファッションやメイクもそうですが、同性同士のほうが、容赦なく非難するので、平気で「マズい」と言うのは想定内。「絶対負けられない！」とプライドを刺激され、勝負メシを作るでしょう。＞

男性の場合、セックスとか自動車の運転とかで「下手」といわれたら、きっと凹むのと同様に、女性の場合に、料理を「下手」だというのは結構難しい。

仕事に於て、部下あるいは後輩にものを教えるときも同様であるが、「ダメ出し」だけだと、相手は嫌気がさすだろうし、せっかくのモチベーションも下がってしまうだろう。
抽象的に「ダメ」といわれるのも、相手は何をどう改善すれば良いのかわからないので、これもまた建設的ではない。

したがって、何か１つくらい良いところを誉めて（誉めるのは１つでなくても多ければ多いほど良い）、何か１つ具体的な問題点を指摘するのが、相手を傷つけず、今後の改善を促すための指導法だと思う。

でも自分が実務に疎いのに部下指導はできないのと同様に、自分が料理できないのに、彼女に「ダメ出し」はたぶん無理だろうし、相手も納得しないだろう。
彼女に料理上手になってもらうには、まず自分が料理の勉強をするのが一番の近道だろうと思う。