日本のアニメや特撮のコンテンツも侮れない

押井守監督、『アバター』の完成度に衝撃！「10年かけても追いつけない」と完敗宣言でみんなで乾杯!?
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1062140&media_id=14

先日も書いたが、『アバター』の映像は掛け値なしでスゴイと思う。「完敗宣言」するのも仕方がない。

でもストーリーは大したことないというか、途中から結末が見え見えで、あまりの陳腐さに驚いたくらいにベタであった。

前に書いた日記では、具体的なタイトルを思い出さずに書いたが、被抑圧者側の視点に立った物語で、文明に対して批判的という点で、、『ダンス・ウィズ・ウルヴス』とか『ラスト・サムライ』とかと殆ど同じパターンである。

それについでにいえば、ガンダムに登場するザクからヒントを得たんじゃなかろうかと思うような、モビルスーツみたいな武器が登場したり、ガメラの宿敵ギャオスみたいなキャラまで登場して結構活躍したりする。キャメロンは日本のアニメや特撮モノを参考にしたんじゃなかろうか。

でもプロットやキャラの設定が安直だろうと、おカネをかけて、ここまで徹底的に作品世界を作り込めるところがハリウッドである。
全世界がマーケットだから、映画の興行収入だって半端じゃないし、更にDVDやケーブルテレビ、キャラクターグッズやゲームでも荒稼ぎすることができる（公式ホームページを覗くと、既にキャラクターグッズやゲームはは作られているようである）。

こういうのを見ていると、日本の映画やアニメは所詮は「個人芸」というか「家内工業」であるのに対して、アメリカは「産業」なんだと改めて気づかされてしまう。

日本のアニメや特撮も、アイデアや発想では負けていないと思うのだが、ハリウッドの資金力と物量には敵わないのであろう。太平洋戦争と同じである。