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2006年05月18日20:32

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(16日話)シャガール展(長文)

絵ツレから「シャガールどうすんの?」あ〜う〜。出費過多をさっ引いても、ちょっと腰が重いのよねぇ。ゴッホ展でドッと疲れたのを思い出しちゃってねぇ。「?」うん、偏見なんですけどね。ゴッホが『イっちゃった人が描いた絵』とするならば、シャガールは『ラリってる』やんかいさ、絵が。気持ちに負担がかかりそうな気がするんだわ。

「で、16日に行くんだけど」!あ、行く行く♪(をい

どうせ大阪市内に出るしね、ささやかに交通費軽減だわ。何より休みの日に居候の顔見なくて済むぢゃん♪て、これ【軒貸して母屋取られる】って言わないか?をい。「まんまやがな」orz

そんなちょっと重腰で、シャガール展を観に天保山サントリーミュージアムへ。やはり入場早々の油彩で、あの独特の地に足が着かない構図や、デフォルメされた人体に「うっ」としながら観てまわります。

大好きなフェルメールも「青の作家」ですが、シャガールも青が印象的。なのに、この多用される青が何とも『寂しい・悲しい』気持ちを揺さぶるのです。観てて不安感を煽られる。こりゃダメかも。

とコーナーが変わり、版画の前に来てビックリ。モノクロの版画挿絵は、とても素朴でデフォルメも滑稽で暖かい。あらま、苦手はあの色遣いなのか!?

特に《聖書》の挿絵は、どれもお馴染みの旧約の話なのですが、ノアにしろモーゼにしろ見知った話の印象がゴロッと変わってしまいそう。そう、旧約の登場人物は紛れもなく『ユダヤ民族』なのだと思い出す絵。この展覧会で初めてシャガールの出自を知りまして、絵ツレと生い立ちがこの絵柄に出ているのだろうか?と喧々囂々。小さな挿絵1枚1枚の人々の姿が、民族という頑なに閉じられたコミューンの雰囲気をありありと描き出しているのです。なんというか非難ではなく賞賛として「泥臭い絵」の数々。

またコーナーが変わって、シャガールが多く描く天使や恋人達の絵の数々に。絵ツレはご満悦。シャガール大好きだと展覧会に来て初めて知る。なんだ、そうだったのか!

《インスピレーション》の前で「この浮遊感が堪らない」をををををを!?そうか!私にしたら、この危うげで心許ない構図が不安をかきたてるのに【浮遊感】とキタか。なるほど。と、絵の好み話になりまして。絵ツレの家族は、私が大好きなミュシャが怖いのだそうで。「あの目やウネウネが怖い」んだそう…それが堪らないのに〜!でも怖いという感情も分かる。こと絵画に限らず、<strong>お好きな人には堪らない</strong>というモノってあるわよねぇとシミジミ。絵ツレのお陰で、苦手だと思いこんでたシャガールの良さを初めて知ることが出来て大収穫。

“サーカス”と題うたれたコーナーに来て、更に目から鱗。色遣い、もの悲しさ…こ、これは!シルク・ドゥ・ソレイユだ!!!!と膝を打つ。絵を観ていく事に、今まで観てきたキダム・サルティンバンコ・アレグリア2の舞台や音楽が脳裏に次々と蘇ってきて溜め息が止まらない。絵ツレを、シャガールが好きなら次の公演は何が何でも行くのだ!と揺さぶる。…チケット代がハンパやないねんけどな(苦笑)

油彩・水彩27点、版画100点。まとめて直で観て、初めて分かるものがあるのだと、感慨深い展覧会でした。やっぱり足運ばないとアカンわ。

会場の展覧会案内のポスターに『造型集団−海洋堂の軌跡−』を見つけて「うああああん」と、すり寄ったのはご愛敬ということで。大阪巡回しないのかしらん。

いつもは隣接のモールでお昼をするのですが、たまには展望レストランも良かろ?と上がってみたら大正解♪店内の雰囲気はゆったり優雅、お昼のパスタがめちゃ美味しくて、なんで今まで気が付かなかったのか!と。

器がまた良かった。乳白色のぽってりとしたフォルムが素敵で、しかも手や唇への当たりも柔らかい。わー!こんな器探してたのぅ♪とひっくり返して銘を見る(行儀悪い)NIKKOという会社だそうで
http://www.nikko-company.co.jp/index_01.htm
http://www.nikko-fc.co.jp/index.htm
プロユースの会社かいな!でも欲しいなぁ。あまりに製品の数が多くて、レストランで使ってた食器がどのシリーズか分からずorz今度はジックリ銘を見てこよっと(だから行儀悪いって)

展望レストランは、大阪湾に沈む夕日が見られるそうな。うあー!ロマンチックやないのう。デートで行くアテが無いのが泣けるなorz
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