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2009年08月30日00:16

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西方猫耳教会の本部訪問

少し機会があって、ダンセイニ研究誌「PEGANA LOST」を刊行している同人サークル西方猫耳教会の代表者・未谷おとさんのお誘いを受け、そのお宅へお邪魔させていただきました。
私は人見知りするタイプなので緊張してましたが、未谷さんは気さくで話しやすい感じの良い方で、すんなり会話に打ち解けることができて一安心。

地下室の書斎へ案内され、ダンセイニ卿の直筆原稿を見せていただき、感慨深かったです。
鵞ペンとボールペンの使い分けとワンポイントなどから、稲垣足穂の一文にあるとおりダンセイニは推敲はしなかっただろうけど、後から修正を加えることはしていたのではないかとの推察。
ほかに、ダンセイニの原著や各国の訳本など貴重な書籍のコレクションも見せていただきました。

あとは居間にてダンセイニやラヴクラフト、海外作家の古典小説から美少女ゲームの話題など二時間ほど雑談。
実際にダンセイニ城へ行かれたこともあるのには驚きました。ただ、その時は冬で中に入れてもらえなかったので、今度は夏に行って入城するつもりでおられるようです。
未谷さんはKanonあたりのエロゲ黄金期の数年間はそちら方面にも熱を入れておられたようで、美少女ゲームの話題が通じるのは個人的に非常に嬉しかったというか助かりました。

一番印象に残ったのが、創元のラヴクラフト全集7に収録されている「月の湿原」のこと。
この話はアイルランドを舞台にしたものですが、作中の名称の幾つかがダンセイニに関連するものであるらしい。それもシドニー・サイム関係のマニアックなもので、ダンセイニをよく研究している人にしか分からないほどらしく、当時のラヴクラフトのダンセイニ好きぶりが窺えるのだとか。
あらためて月の湿原に目を通してみたものの、にわかファンの私にはやはり分かりませんでした。

とにもかくにも色々お話できて楽しかったです。
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