藤子F不二雄大全集を買ってから2日。
ようやくドラえもん第1巻を読んだ。
といっても300ページくらいだから、まだまだ先は長い。
このドラえもん、かなりスゴい。
今なら絶対使えないセリフとか絵がそのまま掲載されている。
「パー」とか「こじき」とか「狂った」など…
てんとう虫コミックスでは修正されていたので、ある意味新鮮だ。
それに道具の名前や人物名も当時のままだ。
「ヘリトンボ」という表現は懐かしい。
今の子供は知らないんだろうな。
最近のてんコミ版は「タケコプター」に修正されてるし。
というわけで、てんコミ版と見比べながら読んでみた。
ところどころニュアンスが違うところがおもしろい。
『白ゆりのような女の子』は見たことのないコマがいくつか…
と思って3巻を見ると、省略・修正されたコマがいっぱいあった。
パパの先生の「米英撃滅、尽忠報告、うちてしやまん」ってセリフは今の子供じゃ絶対理解できないよ…
といいつつ自分もその1人だったけど。
やっぱりオトナ向けだよ、ドラえもんって。
またてんコミに掲載されていないのも非常におもしろい話が多い。
当時の学年誌掲載とはいえ、よくこんなん載せたなと思う。
だからコミックスに掲載できなかったんだろうな。
『ロボット福の神』とか『のび太が強くなる』なんてゲラゲラ笑える。
それと、幻の最終回の1回目も掲載されていた。
『ドラえもん未来へ帰る』という話。
時間旅行を禁止する法律ができて未来へ帰るというラスト。
ウワサにはきいてたけど、これがけっこう深い話。
ドラえもんが帰る1コマの表情が妙に悲しい。
これだけ読んだだけでもかなり深い。
子供にはわからない『SF=すこし不思議』の精神は最初から全開だ。
やっぱり藤子F不二夫氏はスゴい。
早く続きを読まなきゃ…
(C)藤子プロ1974 てんとう虫コミックス『ドラえもん第3巻』
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