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2009年04月12日19:44

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代車は世界ナンバー１のクルマ

プジョー５０５を車検に出しているのですが、
その代車は、世界ナンバー１のクルマでした。

そう、トヨタ・カローラ。

世界で一番売れているクルマ。

このカローラは、先々代の8代目 E110型ですが、
ちょうどバブルが弾けた頃だったため、
トヨタには珍しくあちこちにコストダウンの跡が見て取れます。

しかし、それが、ずっと豪華路線一直線だったカローラの戦略を、
大衆車としての　「原点回帰」　へと戻させ、
ジャーナリストの間ではそれがウケたのだから、
クルマというものは面白いものです。

さて、この個体は走行距離１０万㎞以上、
塗装もかなりヤレています。

しかし、乗ってみてビックリ！

こ、こ、これが１０年１０万㎞経過したクルマなのか？！
走りにヤレが感じられません。
ボディもピシッとしています。
電気系統も、異常なところなど一つもありません。
スイッチ類も、実に使いやすい

まさに、恐るべしトヨタです。
恐るべし、カローラです。

世界一売れてるクルマは、世界一壊れないクルマなのかもしれません。

大量生産における品質管理、そしてその耐久性、信頼性において、
トヨタ車の右に出るものはありません。

そしてそれを、こんなに安価に皆に提供できるなんて、
驚嘆以外の何ものでもありません。
この品質と性能で、こんなに安価に提供できるメーカーなど
世界中の何処を見てもトヨタ以外には無いと断言できます。
あのメルセデスでさえ無理でしょう。

世界最高の品質管理システム、
各パーツを作る下請け業者の努力、
カイゼンという社員達の日々の取り組み、

その英知と努力の結晶の賜物が、
カローラというクルマなんだなとつくづく実感してしまいました。

凄いぞ、カローラ。
凄いぞ、トヨタ。

それに比べて、アメリカのビッグ３。
ブランドを買い漁り、投資に溺れ、
クルマ作りを忘れて惰眠を貪っていたアメリカのビッグ３の今の惨状は、
当然と言えば当然なのかもしれません。

そして、メルセデス。
あのメルセデスでさえ、レクサスショック以来、
トヨタのクルマ作りを取り入れています。

確かにメルセデスも素晴らしいメーカーではありますが、
どこか独りよがりでナルシストなところがあり、
良いものを作れば、信頼性やコストや耐久性は二の次でも良い、
と言う風潮がありました。

こういった、コスト度外視、自己中心的という緊張感のないクルマ作りは、
いつしかトヨタの厳しく難しいコスト管理の中で切磋琢磨されてきた
英知の結集であるトヨタ式クルマ作りの前に淘汰されていきます。

メルセデスの緊張感のないクルマ作り・・・
その最たるクルマが、メルセデス・ベンツ W140　ではなかったでしょうか。

そのW140の失敗が、メルセデスのクルマ作りをトヨタ車化的クルマ作りへと
方向転換させるわけです。

まあ、それが良いか悪いかは別問題として、
とにかく、トヨタのクルマ作りのポリシーは、
初代クラウンからずっと、性能やコストを考慮しながら、
常に英知を絞り出しながら、耐久性・信頼性を追求する、
そういうポリシーの会社なんですね。

そして驚くべき事は、その精神が、
下請け業者や各パーツ製造業者の末端にまで行き届いているということです。

品質と性能が良く、かつ信頼性と耐久性に優れているクルマを
安価で大衆に提供するという偉大な目標に向かって、一致団結している。

なんて真面目で、そして崇高なクルマ作りなんでしょう。

まさに、　ラテン車とは対極のクルマ作り　ですね。　(^^;)

そう、そしてトヨタ車の看板たるカローラこそが、
世界に誇る日本車のクルマ作りの象徴なのです。
真面目な日本人が作る、真面目なクルマの象徴なのです。

カローラのステアリングを握りながら、ふとそんなことを考えてしまいました。

日本の象徴　カローラ。
なるほど、桜の木の下が似合うわけだ。

そんな偉大なカローラ、
果たして、自分は購入するのか？　と問われると、

・・・買いませんね。（きっぱり）

いかに生産性が優れていようと、
いかにコストパフォーマンスが優れていようと、
いかに信頼性・耐久性が優れていようと、
ドライビングフィールがつまらないクルマは買えません。

まあ、ラテン車の、
不真面目だけどドライバーの喜ばせ方に長けてる小癪なクルマ作りに
騙されているだけなのかもしれませんけどね。

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