●三国志 (2009年 中)
Three Kingdoms:Resurrection of the Dragon
ダニエル・リー 監督
アンディ・ラウ
マギーQ
サモ・ハン
ヴァネス・ウー
アンディ・オン
◆物語(gooより転載)
戦乱の中国。祖国統一を夢見る趙雲は劉備の率いる軍に参加。そこで志を同じくする平安と出会い、絆を深める。孔明の助言の下での奇襲作戦では敵の前衛隊長を撃破。しかし趙雲はそれを兄と慕う平安の手柄にするのだった。その後平安は魏国から追撃を受ける際に劉備の夫人と子どもを守護する役目を追うが、これに失敗。趙雲は友の汚名をすすぐため、単騎で劉備の妻子捜索へと向かい……。
◆黒感想。
0.予告編の感想。
予告編あったかな…? 行きつけのシネコンでは、「レッドクリフpart2」のチラシのすぐ隣にこの「三国志」のチラシが並べてあったよ。やるな。でも混乱しないかな?
1.本編をみての感想。
劉備の配下、趙雲子龍を主役に据えた一本。三国志演義には数多くの武将が登場しますが、その中でもひときわカッコよく描かれてるのがこの趙雲子龍。冷静沈着、槍の腕は天下一品、時には自らの君主にも諫言し、金銀美女には目もくれない。
正史「三国志」では大して記述の無かった趙雲が、「演義」になるとどうしてこんな完璧超人になってしまうのかは諸説ありますが、それはそれ。「演義」屈指の人気者と言っていいでしょう。
で、我々「演義」(吉川三国志、横山三国志も含む)ファンとしては、「趙雲の活躍シーンばっかり集めた映画をみたいなぁ」と思ったりもするわけですよ。そうは言っても、若い頃から老人になるまで、趙雲の活躍する期間はえらいこと長くて、とても1本の映画にゃおさまらない。かといって「レッドクリフ」みたいに「1つの場面(赤壁の戦い)」だけを切り取って映像化すると、他の武将も描写しなきゃなんない。趙雲だけをみたいなあ。
じゃあ、ってんで、この映画。趙雲の美味しいとこだけを集めました。でもそれだけじゃドラマにならないんで、「宿敵」を作ってみました。同郷の兄弟分を創作してみました。ついでに、「危機」を演出したいから、孔明には悪役になってもらいました。趙雲だけを描きたいから、劉備はチョイ役に下がってもらいました。ほら、もう「演義」とは全然違うストーリーだけど、「趙雲カッコイイ」映画の完成だ。
よくよく考えたら。「正史三国志」は、武将(というか人物)ごとのエピソードを集めた史書だ。そうすると、この映画は「正史」の描き方に則った映画だともいえるんじゃないかしら。
で。どうしても、公開時期がモロにかぶった「レッドクリフ」と比べられちゃうんだけど。
そりゃ、まぁ、制作費が桁違いに低いのはしょうがない。ロケもセットもCGも、いろいろ制限があるだろう。でも、中国映画お得意の人海戦術で「群集」の迫力は遜色ないものになってるし、なにより一騎打ちの迫力はこっちのほうがはるかに上だ。槍や青竜刀の「重さ」が感じられるんだよ。そうそう、張飛の「蛇矛」もちゃんと出てくるぞ。
こういう形で、各武将個々に焦点をあてた映画をコンスタントに作ってくれないかなぁ。それこそ「正史三国志 21世紀版」になるのに。さしあたり、馬超とかいかが? 北方版三国志ではすんごくカッコいいぞ。
2.役者について。
サモ・ハンて、サモハン・キンポーのことか! うわぁいい役者だなぁ。デブゴンの頃からは考えられないほど深い芝居をしてるよ。
3.誰におすすめ?
三国志をいくつも読んだひと向け。「ほうほう。ここではそういう解釈か」とじっくり味わって下さい。
◆重箱の隅。
曹操の孫娘…いや、確かに彩りの少ない映画だけどさ。そこで無理無理女性を出さなくったって…
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