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2009年02月28日07:36

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「流れ行く者」

 図書館本「流れ行く者」を読了。守り人・旅人シリーズの番外編の短編集。主人公のバルサが13〜14歳、タンダが10〜11歳の頃のエピソード4作品を収録。タンダの故郷での2人の触れ合いを描いた「浮き籾」、バルサが義父に連れられロタに行き、そこで義父が酒場の用心棒をしていた頃のお話「ラフラ」、バルサが初めて人を傷つけてしまう隊商の護衛の時のお話「流れ行く者」、バルサ親子がロタから新ヨゴ皇国に戻る直前の話「寒のふるまい」。いずれも珠玉。

 しっかし、このシリーズ。男はトンデモナイ屑か、並の人か、そこそこ立派な人か、神々しいほど素晴らしい人、とバリエーションの幅が広いんだけど。女は、並の人か、そこそこ立派な人、と幅が狭い。最初、著者が女性だから、女の悪人を出さないのかな?と思ったけど。そもそも「男性の方が女性より多様性に富む」という性別論・研究があるのだそうで、それを無意識に?反映しているのかもしれない。

 そう言えば、先日絶交した女性も、人間の幅をとても狭く考えていて「自分の気遣いは他人に通じるに決まってるっ!通じないとしたら相手がオカシイ」という思いこみに満ちていたけど、女性はそもそも多様性の幅が狭いので、どうしてもそういう狭い人間観になってしまうのかもしれない。

 それはともかく。これで、番外編を含め守り人シリーズは全部読んだ。もう、主人公バルサ達に会えないかと思うと寂しい。
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