mixiユーザー(id:65677)

2005年03月11日10:22

597 view

下ノ畑ニ居リマスガ何カ?

タイトルで、多くの宮沢賢治ファンを敵に回した気もしますが。

それにしてもこの旅記、冗長に過ぎて読者様には大変恐縮であります。ケータイからなんでプレミアム機能も使えず、読みづらいことこの上ないですな。ま、読み流し推奨で。つか、ケータイから長文を打っている馬鹿らしさに涙してくれると良いんじゃないかな。

それでは昨日、3月10日の旅記。

▼行き先

昨年、急に宮沢賢治にはまってしまった小生、岩手に来たからにはその所縁の地は訪ねたいところです。駅でいえば新花巻周辺。

問題は経路。三陸海岸を回って行くか、さっくり東北本線を北上するか。決断を、時刻表に委ねます。三陸海岸方面電車は2時間後、東北本線は15分後。

さようなら、三陸海岸。

▼中尊寺

一ノ関から列車に乗って、コンビニで買ったるるぶを開きます。花巻までの間に見所は・・・お、平泉。大河ドラマで義経もやってることだし、今、熱いかも!どの辺かな・・・一ノ関から二駅・・・あ、今止まってる駅だ。

急いで降車。この身軽さは独り旅ならではです。藤原氏の菩提寺で義経らが身を寄せたとされている「中尊寺」までは、歩いて行けない距離でも無く、途中いろんな史蹟を見ながらブラブラ。

駅から微妙に行程が同じだったオジサンが、道中の義経堂で話し掛けてきます。そこの管理人さん交えて旅やこの土地の会話が始まります。群馬から来たというオジサンは、60過ぎての独り旅で、昨日までは函館にいたとか。函館かぁ。

中尊寺は、ありえない急斜面をあがって行きます。人気の少ない境内地は静かです。静かすぎて、いろんな施設が冬期休業中です。全体として、金色堂やどでかい三体の仏像など、見所はそれなりにあるのですが、小生的にはイマイチ。

やはり、大河ドラマでやってるからって、テレビ見てなきゃ意味無いもんですね(ぉ

閑話休題。中尊寺では、先日他界した中尊寺ゆっこ氏の御冥福もお祈りしてきました。不謹慎にも程があります。

▼賢治の幻燈

新花巻に着いたのは12時。さっそく前情報で仕入れていたレンタサイクルを借ります。駅前には「セロ弾きのゴーシュ」をモチーフにした彫刻があり、近づくと作中弾かれていた曲が自動で流れ、いやがうえにも「宮沢賢治(を観光資源として組み入れた)の世界」に来たなぁ、と、感慨もひとしお。

まずは、昼にも更新した「宮沢賢治童話村」へ。賢治童話をモチーフにした、テーマごとのログハウス、本館内の展示物、さらには屋外展示物もあって、中々の充実ぶり。若干、演出過剰なきらいはありますが、コンセプトがしっかりしているのか、もちろん素材が良いのも相まっているのでしょう、見がいがあります。前の更新で書いた以外にも、涙で目頭を濡らす場面は何度かありました。ただ、やっぱりこの「演出」の部分が気になる人もいるだろうな、とも思っていて、特に自分なりの解釈を大事にしている人には厳しいかも。

続いて、すぐ隣の「宮沢賢治記念館」へ・・・の道のりが、とんでもない急坂で、自転車がツライのですが(涙)。こげない自転車はただの荷物。記念館に着く頃にはヘトヘトです。ここは、郷土の偉人をまつる建物としてはありきたりで、まぁ、軽く流す程度に見学。

敷地内にある「山猫軒」という名の、やっちゃった感の強いレストハウス兼土産物屋。メニューのほとんどが、街中の喫茶店と変わらないのは興醒めですが、いくつかオリジナルっぽいのもあって、小生は「でくのぼー」という餅と「わさびエール」というわさびで作った地ビールを注文。わさびエールは、衝撃的な味ながら中々の美味。

坂をすんごいスピードで降りて、さらに隣の「宮沢賢治イーハトーブ館」へ。ここは、宮沢賢治を愛する者の交流所、らしく、賢治にまつわる作品を作った作家の展示などをしています。今展示されているガラス皿(作者名を失念)の作品は、まあまあ良かったかな。

もうひとつ、ここから8kmくらい離れた所にある「羅須地人協会」を、時間的にも今日の最終目的地として自転車を走らせますが・・・遠い!レンタサイクルだからか、小生の臀部がでかすぎるのか、お尻が割れそうに痛いです。

それでもなんとか到着・・・って、ここ、花巻農業高校の敷地内なのね。生徒さんに挨拶されながら、地人協会の隣、賢治が教鞭を取っていたという家の復元建物へ。

下ノ
 畑ニ
  居リマス
     賢治

これこれ!ここにはこれを見にきたと行っても過言ではないです。こういうのをありがたがるのは、ファンの感傷だなんて分かっていますが、それでも見たかった。これさえ見られれば、建物が閉まっていて中が見られなかったことなんて 些細なもんです(涙)。

その後、またお尻を割りながら新花巻駅まで戻ります。ちなみに自転車、殺人的に寒いです。小生、服の他に脂肪でできた肉襦袢を纏っているのに・・・ぐずっ。

▼盛岡食い倒れ

日もとっぷりと暮れてきた時間、今日の宿は盛岡と定め移動します。ケータイから、「旅の窓口」で、やはり安くて駅に近いビジネスホテルを検索。「盛岡ニューシティホテル」に投宿します。部屋に入ったら、いつのまにか一寝入り。目が覚めて、晩飯に行こうとホテルを出たら

アラレでした。

いやいや、雪ならともかくアラレて!傘取りに戻るほどでもないけど・・・痛っ!氷粒痛っ!

今、盛岡三大麺と言われるのが、「わんこ蕎麦」「冷麺」「じゃじゃ麺」らしいのですが、今回、わんこはそれだけで満腹になるのと、独りだと行きづらいかな、と思いつつで、他の二つにします。・・・一個でいいじゃん!とのツッコミには耳を塞ぎます。

まずは、冷麺の有名なお店(らしい)「ぴょんぴょん舎」へ。・・・えぇと、普通の焼肉屋ですな。しかし小生、独り焼肉は既に攻略済み!意気軒昂と店に入ります。きちんと一人客用の席もメニューもあり、良い感じです。焼肉と冷麺のセットは味もまずまず。ビールがなかなか出てこないという致命的なミスを除けば、良いお店です。

続いてじゃじゃ麺を食べようと、「不来方じゃじゃ麺」へ。るるぶで見つけましたw。うどんのような太麺に味噌を絡めて食べるのですが・・・うぅん、小生には苦手かも。ちと、麺がぶよぶよ過ぎです。

ともあれ満腹・・・というか、明らかに食い過ぎの小生。おかしいなぁ、昔大阪で7軒食い倒れた雄姿はいづこに・・・。

ホテルに戻って寝ようとするも、まだ自転車の尻の痛みが残ってます。こりゃ、数日痛み引かないかな・・・?



追伸。↑原稿用紙7枚分になりました。ちょっとした短篇小説並(苦笑)
0 10

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2005年03月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031