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2006年03月10日18:05

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夢日記

今の私であれば、こんな事ありえないけど十代の時なら十分有り得たのかも知れない。どちらにせよ、寝起きが悪い夢だった。
文章力不足で臨場感が無いかも知れんけど、とにかく悪夢だった事には変わりない。では、意味なくその一部始終を発表する事にする。長いので読む方は心されよ。

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周りに気がつくと俺は事件が起こった現場にすでにいた。私はどうやら学生の様だ。そしてここはデカい学校だ。みんなの年齢的な物を加味すると高校生の様でもあるが…。
いや、そうでもない18歳くらいから上は35歳くらいまでいる。大学か?イヤ、巨大な色んな事を専攻できるタイプの専門学校だろうか?

後から思えば、その時は、そんな事を同時に考えていたのかも知れないが、その時の俺は自分が何故その世界に放り込まれたのかを疑問に感じる事なく、友達と何やらバンドの話をしていた。バンドのメンバーにすごくいい感じの曲のフレーズが頭に浮かんだので、大ハシャギで、それを口すさみながら、そのフレーズを家に帰ってMIDIに入れる前に忘れてしまわない様に、ノートに楽譜の真似事などして走り書きしていた。

なんだ?授業始まってる?ここの学校はチャイム鳴らないのか?そんな疑問を他所に授業がはじまり、各々が自分の学科があるクラスに移動していた。俺はたまたま自分のいる教室での授業だったので、そのまま静かに席についた。
おかしい。何やら教室が静かだ。授業は静かに受けるものだろうが、あまりにも静かすぎる。学校とか自分に関係ない人間に興味がない俺は、教師などに興味が無いので、事件が起こった後で知った話なのだが、今、俺の授業をしている教師ってのは、特に暴力をふるったりする訳ではないが、口で精神的に追い詰めるタイプのとても恐くて融通の効かないものすごく真面目なルーキー先生だったのである。だから、みんなが水を打った様に静まりかえっていたのだ。

しばらくすると、みんなバラバラと席を立ち、前に並んで何やらしだした。俺はいつもロクに真面目に話を聞いてる訳じゃないから、そのルーキー教師くんが何か言ったのかな?何で、みんな前に並んでるのかな? と、漠然と考えてはいたが、面倒臭いので席に座ったまま椅子をギーコギーコと後ろに揺らしていた。どうやら、その何かに対して、興味なく着席したままの生徒は俺を含めて5人ほどいる。自分の事は棚に上げ、「全く不謹慎なヤツが4人もいるんだなぁ」なんて、ぼぅっと考えていると、その妄想を打ち破る様な大声が聞こえてきた。ルーキー教師くんの怒鳴り声だ。「おい!後の生徒は、疑われてもいいんだな?」なんて言っている。自業自得とは言え、最初の成り行きが全く分からないだけに反応しようがないな…。などと考えていると、さらに追い討ちをかける様に「おい!お前らに言ってるんだぞ、そこの5人!」ときた。俺はやっと重いコシをあげて、前に行きながら、前の方の席の真面目そうな女の子にこう聞いた。「何やってんの、今?」その女の子はチラっと俺の方を見たがルーキー先生が恐いのか、俺から目をそらしギュっと口を噤んだ。俺はその態度が気にくわなかったらしい。もう一度聞いた、今度はもっと大きい声で「何やってんの?教えて!」と笑顔で。すると、その女の子は消える様な小さい声で俺にこう言った。「教室にタンを吐いた人がいたの。先生がそれ誰が吐いたのか?犯人は手を上げなさいって言ったのに誰も手を上げなかったから怒って、『絶対に自分がしてないと誓える者は前に来て自分の席の欄にサインしろ』って言ったの。」
なんだって?ここは高校でもなくって小学校か?どういう先生だ?下らん事しやがって…。
まぁ、サインぐらいしておくか。実際、俺じゃないし、下らん言いがかりの種は消しておいた方が面倒じゃないし。などと考えつつ前の教壇に近づいていった。ルーキー先生とやらの顔をその時、真近で初めて見た。うぁ、こいつイケ好かない顔してやがる。どういう青春時代を過ごしたらこんな顔になれるんだ?などと思いながら、サインをしていると「おい!」と真横から声が聞こえた。俺の事を呼んだ声だ。視線をルーキー教師に戻すと、3秒くらい目があっていただろうか、俺の気持ちの中では20秒くらいに感じた。その後のセリフはビックリするものであった。「おい、お前、今授業中だろ?服くらい着とけ」って。
そうだった。ものすごく暑い日だったんで俺は上半身裸だったのだ。おまけに俺はいっぱいタトゥーが入っている。本当はルーキー教師くんは「そんなにタトゥーを見せびらかしてウレしいのかガキ」って言いたかったのかも知れないが、自尊心からなのか、嫌味なのかは定かでないが実際に口に出した言葉が湾曲された表現であったのは確かな様だ。
俺だってバカじゃない。申し訳ない事をしたと思った。と同時になんで俺は裸な事に今まで気づかなかったんだろう?って自分自身の行為にも理解できないでいると、「お前だろ?タン吐いたの?」とルーキー教師くんの声が聞こえてきた。
キター!でも、もう慣れっこだ。外見が真面目でない人間は悪事が発生した場合、疑われる可能性が高い。でもそれがイヤなら最初からそういう格好をしなければいいのも理解している。でも俺は他人からどう思われようが、例え今回みたいに濡れ衣かけられようが、それがなんて別に迷惑だなんて思ってもない。そんな感情は10年以上前の通過点だ。
「失礼な事をして本当に申し訳ありませんでした。きちんと服を着ます。こういう態度が疑いをかける原因になりますよね?改善します。ただ、タンの件は命をかけても違いますし、誰がやったのかも知りませし興味もありません。犯人追求のお役に立てなくて済みませんです。」と切り替えした。嫌味タップリだ。俺も怒っていたんだろうか?自分自身では全くそんなつもりなかったのに、ついこんな言葉を発していた。
きびすを返し、席に戻ろうとする俺に後方からさらに声がした。「お前がタン吐いた事は最初から分かってたんだ!ただお前が自分から白状さえしてくれれば、少し叱れば済むと思っていたけど、何だ!お前の態度は?最初から俺も話を聞く態度も悪いし、何をやっとるんだ!
もういい、お前は救い様がないバカだ!今回の事は俺が丸く収めてやるから、反省せぇ」
な・な・なにぃ〜。疑いどころじゃないじゃん。完全に犯人かぁ!!しかも、自分のプライド傷つけられた腹いせに、犯人をしたてあげるたぁ、教師の風上にもおけんクズじゃー。
などと、すっかり自分の非も忘れて、俺はヒートアップしていったのだろう。
それは次の俺の言葉でも十分に分かる。「俺やっていうんやったら、それなりの証拠持ってこんかい、ボケェ!DNA判定するか?オゥ?コラ。違うた場合、覚悟しとけよ、このボンクラがぁ!!」すでに教師に対する言葉ではない。いくら頭に血が上ったとはいえ、言いすぎだ。
生徒から恐れられているルーキー教師くんだけに、公衆の面前でそんな罵声を浴びせられて黙って引き下がる訳もない。次はこうだった。
「お前の言いたい事は分かったから、そういういい訳はやめろよ。怒鳴ったりすんのも見苦しいし、そういうウソをみんなの前で堂々と言って自分自身が恥ずかしくないのか?」

… … …  俺は意識を失いかけた。音なのか色なのか一瞬なのか長時間なのか夢なのか現実なのか、全く分からないまま… 自分のコブシに痛みを感じるまでは何が起こったのかも理解できなかった。そう、俺はルーキー教師くんを殴り倒していたのだ。
自分ではその時の事はあまり覚えていない。後で知ったのだが、コンボラッシュで4発ほどカマしたらしい。ルーキー教師くんは完全に白目を向いて倒れて、俺はその場から走って逃げたらしい。

どれくらい時間がたったのだろう。気がつけば一人、屋上にいた。ハァハァという息切れの音もいつの間にか聞こえなくなっていた。下の方を覗いてみるとみんな家に帰っているみたいだ。俺も、もう疲れた。家に帰りたい。
は!まてよ!ダメだ。教室に走り書きした楽譜を取りに行かなくっちゃ。アレがないと、この騒動で折角思いついたカッコイイフレーズをすっかり忘れてしまったので思い出せない。
俺はコソコソと隠れながら教室に向かった。コソコソした甲斐あって道中知り合いには会わなかった。やっとの思いで到着した教室のドアに手をかけるとギッっと鈍い音がしてドアは開こうとしない。
そう鍵がかかっていたのだ。仕方なくベランダから周り込む事にした。そうする為には普段は人が入れない様にしてある屋根の様な所を通らないといけない。
それは3階で柵もなく約1.5メートル幅ほどで長さがだいたい20メートルの通路。
いや、それは通路と言える代物ではない。本来、人が歩くなんて事するのはとんでもない、単なるコンクリートの屋根だ。また俺はコソコソとそこを通過していると前に人がいる。
ゲゲッ!ルーキー教師君だ。そう言えば、ここの通路の反対側は職員室だ。俺の姿が見えたから彼もまた窓から出たのであろう。俺はもう謝るしかない。それでも許してくれるとは限らない。そんな気持ちでいるのだが、2人はゆっくり前に歩いているので、そんなに早い速度ではないが確実に距離が縮まっていく。
頬に衝撃が走った。今度は俺が殴られたのだ。今度の俺はさっきとは違う「ごめんなさい」そう言った。その直後にもう一度、痛みが走った。2発目だ。そして彼はこう言った「何で自分のした罪を認めないんだ。した事は消しようがない。それをどう償うかが人間のすべき事なんじゃないのか?」俺はその言葉を理解するのに少し時間がかかった。理解できたのかどうなのか自信がないまま返事をした「殴った事は本当に申し訳なかったと思います。償いもしたいと思っています。でもその話はタンの話ですか?それは俺じゃないですよ…」その言葉を最後まで待たずに返事は返ってきた「俺は見たんだよ!何でこの後に及んでまでお前は…」彼が掴んでいた俺の襟首によって、俺は少し息がしにくかったのは覚えている。この彼の言葉で全く戦意のなかった俺が、今度は怒りが呆れに変化したのは事実だったのだろう。「お前、死ね!」と言う俺のセリフと同時に俺は彼の手を振り払った。本当に振り払っただけだ。何回でも言う。俺は振り払っただけだ。しつこいと言われようが百万回でも一億回でも俺は言う。俺は振り払っただけだ。

その瞬間に木の葉の様に人間が宙を舞った。イヤ、正確には落ちている姿は俺の角度からは一瞬しか見えなかったから、それは俺の想像だ。
ズンッっと言う音が微かに聞こえた。何が起こったのかは理解できるんだが、それがどういう事を指すのかは理解できなかった。急に風が涼しく感じた。
悲鳴・驚愕・憎悪・恐怖・ノイズ・色んなリズムが体の中に入っては抜けていく。



全てが遠のいていく…。




次のシーンはいきなり飛んで、刑務所の中だ。イヤ、違う、この物語自体、俺が刑務所のなかで思い出して後悔していた物語だったのだ。俺は、頭の中で、どこが間違っていたのかを検証し直していたのだ。俺は刑務所に入って、イヤ、事件を起こしてから、これを回想しない日はない。回想していない瞬間すらない。どこが間違いだったかに気がついた所で何も変わらない。何も発展しない。そんな事は分かっているが、そんな無益な回想を毎日毎日続けている。
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