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2007年08月12日03:33

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ヨネちゃんのこと 〜Long Good-bye〜

気持ちの整理がつかず、この1週間書こうか書くまいか迷ったが
結局書くことにする。

最近、訃報とか暗い話題の日記ばかり書いてるようで、、、
でも仕方が無い。そういうお年頃なのだろう。

今年はヤツの新盆である。九州には帰れぬので代わりに
今週はヤツの好きだったゴールデン街を行脚して供養としている。

『ヨネちゃんよぅ、またオレだけ、おいてけぼりかいな、、、(苦笑)』




俺とお前、何から何まで真逆の二人だった。いつもイイ女を連れていた。
誰からも好かれ、現れるだけでその辺が明るくなるような“華”のあるオトコだった。
アイリッシュ系英国人とのハーフでその上チャキチャキの博多っ子だった。

早稲田の法学部を卒業して一流企業と呼ばれるWireService(通信社)に
勤務するジャーナリストだった。

酒がすきだった。学生時代から新宿ゴールデン街で飲みまくり、
浴びるように飲んでいた。

ゴールデン街のヒーローだった。
演劇がすきだった。
落語が好きだった。
歌舞伎が好きだった。
本が好きだった。読書家だった。

豪放磊落な見かけとうらはらに繊細な部分も持ち合わせた
寂しがり屋さんだったな。

お洒落な男だった。

“粋”をこよなく愛していた男だった。

未だに信じられない。

そんなお前があんなに輝いていたお前が、
俄かにこんなに寂しく一人逝っちまうなんて、、、orz


お前と初めて会ったのは学生に文章書かせてくれる
何か妙チキリンな就職情報誌を出していたチンこい出版社だったか?

学生時代、何か楽なバイトがないか探してたら辿り着いたオイラと違って
そこのバイトの連中は皆優秀な連中ばかりだった。
皆マスコミ志望で確固たる目的があったみたいだ。
少なくとも当時のおいらにゃそう見えてまぶしかった。

慶応や一ツ橋や上智のワケシリの学生の中でも
一際目立って編集長に可愛がられ、
一目置かれていたのがお前だった。

お前は都の西北、おいら神田の御茶ノ水、お前は九州人の王道チャキチャキの博多っ子。
オレは親爺はルーツが福岡にあるものの北西九州のハズレ長崎出身。

おいら風采が上がらないフツーの学生風情。お前はモデルもできそうなハーフのイケメン。
おまけに豪放磊落なキャラ。
どこにいっても女の子にモテまくりでちやほやされたもんだった。

当時オイラが持ってないものを全て持っていたのがお前だったかも知れない。

就職の時から待遇も違ってた気がする。あれは、今で言うインターン?
某通信社の青田刈りセミナーに一緒に参加したときだっけか?
お前はそのまま別室にお通しで一発内定。
おいら不合格。
おいらそのまま在京Key局や新聞社等32社受けまくりの真夏の就活戦線地獄。
やっとこ銀座の広告屋さんに潜り込めたのは秋風が北風に変わり、
ココロに凍みるジングルベルが街に流れる頃だったっけか?

ま、そんな時代だった。

その後、たまたま同じ官公庁に出入りしても
お前は「記者クラブ」オレは入札業者扱いだった。
でも記者クラブの他社の記者に紹介してくれたり色んな出入り証くすねてもらったり、
情報貰ったりしてたっけ。
官僚は業者の接待には一切応じないが記者やマスコミにはガードが甘くなり、
さらに省庁の子会社である外郭団体の接待には応じる。
そんな官僚社会の仕組みを教えてくれたのもお前であり、後年その手口は
ケッコー使わさせてもらってかなり助かった。

何から何まで違うオレとお前が唯一共通点としてたのが同じ
九州人であるという事とラグビーが好きなことぐらいだった
ろうか?学生の頃から毎年欠かさず20年、一緒に明早戦に
出かけ罵り合って観戦していたっけ。勝った方が奢るという
ルールもお前が言い出したんだよな。

でも楽しかったよなぁ、、
ヨネちゃんよ。

社会人になっても、一緒によくゴールデン街で飲み歩いたなあ。
色んな人や店を紹介してもらった希ガス、、酔っ払って良く覚えてなかったけど。
朝気づくとお前ンちで何か隣に今は党の幹事長代理とかなっちゃった石原の息子
(当時NTV報道局)や、正力の孫(同じく当時NTV報道)が寝てて、
小さかったお前の息子がビニールバットで突付きながら「正力くん野球しよう!」と言って
起こしていたのを覚えている。お前の嫁は朝から目を三角にしていたがw 
あの子は大物になるかも知れない。



ヨネちゃんよぅ、今まで黙っていたが…いや今だからこそ言うが20年前のあの日から
お前はオレの「生涯のライバル」だった。
「あの・・・・デンツーて何ですか?」と聞いた田舎のポッと出のノンポリ学生のオレを
一ツ橋や上智の学生が失笑したり嘲笑したりしてたアノ日、お前だけが真面目に答えて教えてくれた。
お前はオレのことをライバルだと思ったことは無かったかも知れないけど、、
そんなオレが20年以上も広告屋をやれたのはお前のお陰とも思っている。
その後、お前とオレはマスコミジャーナリストとマーケッター・プランナーと道は違えたけど、
これで良かったと思っている。
お前がいたから対面張ろうと思い今まで頑張ってこれたのかも知れない。
オレはお前の様になりたくて、でもなれなくて。お前の背中を見失いたくなくて
実力以上の力で走ってこれたのかも知れない。

そんなオレももう既に今までと別の道を歩み始めている。
お前がいない業界にもうそんな未練も無い。
いつか誰もお前の事を忘れ去ってしまってもオレだけはお前の事を覚えているよ。
ああ、忘れていた。紫紺のセンパイからのメッセージを伝えるよ。
『ヨネちゃん、勝ち逃げは良くなかゼ』以上。だそうだ。

オレは、未だ暫くこちらの世間を這いずりまわらないとそちらには逝けそうにもない。
お前が旅立った世界にはラグビーはあるかい?明早戦はそっちでもやってるかい?
ゴールデン街はあるだろうか?学生の時みたいに博多で親不孝通りで飲む約束は果たせないままだったけど、、
そっちでキレイなネーちゃんのいる店やら旨い酒を飲ませる店をたくさん見つけといて呉れ。

思い出を語ればキリも無いし長くなった。
では、最後に言えなかった君への永のお別れを言わせて貰う。

「さらば、我が生涯ただ一人のライバル。LONG・GOOD-BYE!」
 献杯&合掌。

            平成十九年 旧盆迎え火の日に
                    まんも 拝








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