日本語には元々、意味があって使われていたのに言葉だけが残り、意味が分からなくなってしまった挨拶が沢山あると思う。
ちょっと引っかかったのが「よいお年を」だったので、言葉を解説していきたいと思います。
・「よいお年を」の意味
昔の日本では年末に今年の内にしておかない事には年が越せないとされている仕来りがいくつかあった。今でも当然あるだろうけど、しなくたって年は越せる感じはする。この仕来りとは
・ツケで買った日用品などを年末に清算していた。
・大掃除をする。神棚や仏壇の拭き掃除も。
・おせち料理作る。しばらく飯作らんでいい様にまとめて。
・その他、もろもろ…
年末に、これらのすべき事が全部終わってはじめて、年越しそばを食べて一年の無事を喜びあい、新しい年が無事迎えられることを神仏に感謝して酒を飲んだ、と。
だから、年末に外出先で知人に会った時には、「今年もいよいよ終わりですね。正月を迎えるまでいろいろ大変でしょうが、お互いにがんばりましょう。どうぞ良いお年をお迎え下さい。<無事に正月が迎えられますように(夜逃げや、自殺や、悪事を働かなくても済むように)>」と挨拶しあったという感じらしいね。
・「明けましておめでとう」の意味
こんな感じに大変な思いをして、やっと新年を迎えたから「明けましておめでとう」の挨拶には
「無事、年明けをする事ができました。神様(仏様)ありがとうございます。」といった喜びを皆と分かち合う気持ちと、神仏への感謝の気持ちが込められていました。
ちなみに、その感謝の気持ちを、新年にはまず第一に氏神様に報告するといった習慣が、現在の初参りの始まりらしいです。
・「こんにちは」の意味
漢字で書くと「今日は」であり、当然、何かが省略された感じやけど、「今日は御機嫌いかがですか?」の意味で使われてたのが頭の「今日は」だけ使う様になったものらしい。
・「さようなら」の意味
昔は「さようならば、ごきげんよう」がひとつの挨拶だったらしい。ただし明治に入り、これが掛詞の様になり、男性が「さようなら」女性が「ごきげんよう」を使い分ける様になった。さらに昭和に入り、男女差別が無くなるにつれ「さようなら」に1本化されたらしい。
「左様ならば」とは「その様でございますれば」と言う意味なので、その前に言葉があるはずだ。
それはさっき書いた「こんにちは」である。つまり「今日は御機嫌いかがですか?」から始まるおしゃべりの中で、相手が元気であると分かり、いい感じに過ごしているのが分かったからこそ、終わりに「その様であれば、ごきげんよう」なのである。
「さようなら」とは言葉の響きだけではものすごく寂しい言葉に思えるが、相手の健康状態がよいのを知り「分かりました、それではまた機嫌よく暮らして下さい」と相手を思いやり、願う言葉。
それでは皆様、さようならば、ご機嫌よう。
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