ちばてつや先生が亡くなられたそうだ。享年87歳だとか。
ちばてつやと言えば、マガジン少年だった私にとってはとても懐かしい存在。古くは「ハリスの旋風」「あしたのジョー」から「おれは鉄平」「あした天気になあれ」と長期連載を楽しませてもらった。そんな少年向けの連載の間に挟まれて「蛍三七子」のような社会派の短編が載っていたのも、昭和の少年漫画雑誌あるあるだ。
高校生の頃は友人に頼まれて、ジョーを模写してやった記憶がある。当時は「ガンフロンティア」とか「トーマの心臓」とか「デビルマン」とか模写しては下敷きの間に挟んで事業中にニマニマしていた。
で、私が読んだちば先生の作品の中で唯一のSF作品が、少年チャンピオンに掲載された短編「あるインクの話」である。これは1972年の掲載で、私が読んだのはこの時ではないと思う。1980年前後のマンガ奇想天外辺りに収録されていたんじゃないかなと、たいへん曖昧な話になってしまうのが情けない。
どんな話かと言うと(これも曖昧だが)、売れない漫画家が不思議なインクを手に入れて、そのインクで絵を描くとインクが紙や机を突き抜けて自分の足にも写ってしまった。壁に絵を描くと、部屋の外まで絵が写って、町のあちこちが大変なことに。怖くなって寝てしまうと、翌朝のニュースで地球の裏側で自分の描いた絵が町を覆うサイズで現れていた。そのうち怪現象の元が自分の部屋だと世界にバレてしまう。パニックになった漫画家が、部屋中を黒く塗ったら、なんと世界中が真っ黒になってしまった……というお話。一応最後のネタばれは控えておく。
やっぱりレジェンドはいろんな作品を残しているのだというお話。
先生のご冥福を願っております。
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