東京・調布で1人暮らしの青年・井口辰弥。就活で内定が取れずに悶々としていた彼は、突然警察の訪問を受ける。小さい時に別れた母・鶴子が亡くなったため身元確認をしてくれというのだ。現場は岡山県・八つ墓村である。
現地で遺体を確認した辰弥は、村の事業をまとめる田治見家に招かれる。案内役は田治見の親戚筋である森美也子という寡婦だった。美也子は田治見の跡取りを探すため金田一という探偵を雇い、辰弥の存在を掴んだという。井口鶴子は20年ほど前に当主・田治見要蔵の妾として辰弥を産んでいた。要蔵の長男・久弥は病床に臥せっており、今すぐ後継者が必要なのだ。よく分からずに田治見家の敷居をまたぎ、久弥と大伯母・小梅&小竹、そしてイトコである里村兄妹に引き合わされる辰弥だったが…
「八つ墓村」
以下、ネタバレ村。



そもそも金田一シリーズの中でもっともオカルト色の強い作品だから、怨念が取り憑くとか清水崇が監督するとかは許容できるんだけど、にしてもこれは……
うーむ…
どうしてもショーケンの「八つ墓」が強すぎて、比べたらあまりにスケールが小さいというか。まず、なんだフリフリさんって。美也子が堀田真由というのはパンチが弱いし、辰弥役の奥智哉も主役の華がない。滝藤さんと高島礼子だけが頑張っていたけど、あくまでホラーアイコンだからなぁ。美也子と辰弥がキモなのに、これじゃあなぁ…しかも金田一役の尾上さんはまるで役に立たない上に目立ちたがりで…舞台が現代なんだから、八つ墓の由来なんかスマホで検索すりゃ5秒でわかるだろうに。
要蔵どころか久弥も暴れたり、田治見家がちゃんと全焼したりというのは良かった部分。でも意味のないポストクレジット部分は蛇足。松竹もSONYも、きっと大爆死で青い顔していることだろう。
新宿・歌舞伎町を舞台にした誘拐・爆弾事件の大騒ぎが発生した翌日、麻布中央署管内のホテルで化学者が射殺体で発見された。同時に警視庁宛に殺人ウイルスをばら撒くとの脅迫状が届く。本庁・捜一捜査員となった警部補・青島は、その後に起きた浅草でのゲーム会社社長射殺事件が同一犯ではと考え勝手にその捜査本部が置かれた台東署に顔を出してしまう。そこで警察庁長官官房審議官補佐の真下に呼び止められた。第一被害者の化学者がウイルス脅迫の張本人である可能性が高く、現場からウイルス容器を持ち出した「特務科警研」を探ってくれというのだ…
「踊る大捜査線N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」
以下、劇場版ネタバレベア。



やっぱりやってくれました君塚良一。頑張ってAIネタを放り込んでも老害的感性は隠しようもありません。警察ドラマとしてのテイを成していないばかりか、二人組の犯人に辿り着くロジックもウヤムヤ(なんだかんだで五十嵐刑事が一番の功労者じゃん)、懐かしキャラを無理やり出すだけのテキトーな脚本でリアリティ無視のコメディに終始していましたね。「踊る」の世界観が好きな人だけがちょっと楽しい、でもドラマ・映画を観る目が肥えた層からは一笑に付される出来。たとえ無力な兵隊でも、長年続けていれば人脈が構築できて組織の風通しが良くなる…がテーマなのだろうか。若い人に響くかどうかは判らないけど、それならまぁ許せるかな。俺も同じ老害世代だし。第二湾岸署で無理する青島を観たい気持ちもあるからヒットは祈願するけど、決して良作ではない。君塚さんが降りた時こそ、本当のN.E.W.になると俺は思うよ。
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