内閣改造、林総務相の処遇焦点に 地方行脚で準備着々 続投なら来秋総裁選出馬は困難
2026/9/7 19:04 産経新聞 配信より
政治 政局
https://www.sankei.com/article/20260907-GIZ756XUQVMXVKQOA4W2IUNFGI/
高市早苗首相(右)と林芳正総務相(春名中撮影)
高市早苗首相が今月中旬にも実施する内閣改造・党役員人事の注目点として、林芳正総務相の処遇が浮上している。
林氏は次期自民党総裁選出馬を念頭に地方行脚や石破茂前首相らとの連携を強化している。
ただ、人事で厚遇された場合は総裁選で首相に対して弓を引きにくくなる。
挑戦か、協調か。林氏は難しい選択を迫られている。
林氏は7日、地方の課題や先進的な取り組みを視察するため、秋田県を訪れた。
昨年10月の総務相就任後、公務での地方入りは計26回に上る。
地道な地方行脚の裏には、昨年の前回総裁選の1回目投票の国会議員票で2位と善戦しながら、党員・党友票が低迷したことへの反省がある。
国会議員票獲得を念頭に仲間づくりも意識している。
6月18日には自民内で約20人の議員グループを率いる武田良太元総務相と会食し、党内情勢などで意見を交わした。
また、官房長官として仕えた石破氏とも気脈を通じており、7月23日には石破氏やその側近の赤沢亮正経済産業相らとの会合を開催。
石破氏周辺は「林さんは人柄がよく、実務も非常に優秀だ」と信頼を寄せる。
過去に閣僚が不祥事で辞任するたびに後任として名前が挙がったことから、林氏に対しては「安定感がある」「政策通だ」との評価が定着している。
「地味」との声も聞こえるが、かつて周囲に「政治は面白ければよいものではない」と漏らした林氏が意に介する様子はない。
とはいえ、今回の人事で厚遇された場合、立候補は事実上困難になる。
首相と責任を共有する現職閣僚などの立場で
首相に挑めば、党内の理解は得られにくくなるためだ。
林氏に近い党重鎮は「閣外に出るべきだ。閣内にいて総裁選に出るのは無理だ」と忠告する。
側近の閣僚経験者も同意見だ。
林氏の出身派閥の旧岸田派(宏池会)を率いた岸田文雄元首相は、
令和2年の自民総裁選に敗れた後に無役となったものの、翌3年の総裁選で勝利した。
この好例を念頭に無役になるよう求めているという。
ただ、閣外に出たとしても、先の衆院選で自民を大勝に導き、
高い内閣支持率を維持する首相に対しては現時点で勝算が乏しいのが現実だ。
林氏が旧岸田派を掌握できていないことも懸念材料だ。
旧岸田派は令和6、7年の総裁選で
林氏と小泉進次郎防衛相らの支持に分かれ、今もすきま風が吹いたままだ。
進むか退くか。林氏に残された時間は多くない。
(永原慎吾、末崎慎太郎)
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