東京、ニューヨーク、パナマ、ロンドンのスペイン大使館員4人が殺害された。彼らは現役を引退した元スパイ。37年前に実行された「シエナガ作戦」のメンバーであった。スペイン国家情報センター(CNI)には、旧諜報部CESIDのファイルが無く、シエナガ作戦の詳細はわからない。が、作戦に従事した5人目のメンバーの名は判明した。サルバトーレ・アンカレス、エストニア勤務の職員だ。CNIは、休暇中の諜報員〈セタ〉を招集してエストニア・タリンに派遣。アンカレスを保護して4人を殺した犯人を突き止めるよう命令する。セタは巧妙に身を消したアンカレスを追ってタリンからリオデジャネイロに飛ぶが、その追跡行にバディが加わることに。コロンビア国家情報局(DNI)の女性諜報員〈アルファ〉だ。DNIはシエナガ作戦の詳細を掴んでおり、アンカレスから作戦の首謀者「カシエル」の正体を聞き出そうとしていた。やがて2人はなんとかアンカレスの身柄を拘束、ボゴタのDNI本部へと連行する。アンカレスの口から語られる無謀すぎたシエナガ作戦の内容と酷い顛末から、自ずと4人殺しの正体が浮かび上がってくる。だが6人目の「カシエル」については、アンカレスは黙秘を貫く構えだ……
「セタ 〜6人目のエージェント〜」
1987年、コロンビア・メデジンの花祭りの会場に、麻薬カルテルのボス・シトとETAテロリスト・ティラプ、そして米国籍の大物武器商人テオが取引のため一堂に会した。スペイン政府はティラプを始末するため要員を送りこむが……というのが「シエナガ作戦」。つまりスペインがコロンビア領内で実行してしまった非合法作戦で、そのツケを今になって払わされるという話です。スパイスリラーにアクションがパラパラとまぶしてあって、後味に酸味と甘味が残るという作品。脚本にオリオル・パウロが噛んでいるけど、さほど意外性のない「暗殺者の正体」で、頭使わないで気楽に観られました。キャラに魅力はないが、スペインのジャンル映画は一定の面白さが担保されているから損はなし。お暇ならどうぞ、な一本。
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