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2025年10月24日00:04

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水曜クビ×4日記1376:ヤコブの梯子4K


ニューヨーク…

夜勤明けの郵便局配送ドライバー、ジェイコブ・シンガーは、地下鉄で爆睡して悪夢を見た。1971年、ベトナム・メコンデルタでの戦闘で自身が重傷を負った時の夢だ。目を覚ましたジェイコブは慌ててバーゲン街駅で降りるが、封鎖されていて地上に出られない。仕方なく非常口がある向かいのホームへと線路を横断しようとするも、突如現れた車両に轢かれそうになる。なんとか帰宅して同棲相手ジェジーに労わってもらうジェイコブだが、その後も不気味な悪魔に襲われたり、以前の妻サラとの幸せな日々や事故死した息子ゲイブとの思い出がフラッシュバックするようになった。疲れ果てたジェイコブは、ベトナム時代の戦友ポールと再会。彼もジェイコブ同様悪夢に悩まされ悪魔に追われていると聞かされて…



「ジェイコブス・ラダー4Kレストア」


以下、「サラ、ネタバレを開けるな」


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フォト


公開時はホラー映画だと思ってスルーして、後にWOWOWかレンタルかで観た一本。が、これまで「ベトナム帰還兵がPTSDで悪夢に悩まされる話」と単純化して記憶していたのを改めなくてはならなくなった。今回初めてスクリーンで観て、〈早すぎた傑作〉と呼ばせて頂きます。「マトリックス」も「インセプション」もマルチバースの概念もまだ無い時代に、現実と幻想が交互に多層的に描かれた作品で、聖書モチーフやら政府の陰謀やらと要素てんこ盛り。確かに全方位向き娯楽映画とは言い難い。これ、端的に言えばまるでウィリアム・バロウズが書いた「ジョニーは戦場に行った」みたいなんだから。

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そもそもタイトルの「ヤコブの梯子」が示す通り、主人公の魂が天に昇るまでの軌跡なんですよね。映画をラダー〈階層〉に従って分割すると、「戦場」「サラ、ゲイブとの生活」「ジェジーとの生活」の3つ。「ジェジー」編が現実パートとして柱になり、「戦場」「サラ」の回想と悪魔的幻覚が挿しこまれていく構成です…と思いきや、これも最後にひっくり返され、実は「全てはジャングルで刺されてから野戦病院で息を引き取るまで見た夢でした」という話になります。なんか後光が差してる整体師ルイが死んだジェイコブの魂を導く天使と気づき、光る2階にマコーレー・カルキンの手を引いて上がっていくラストを見れば「ヤコブの梯子」を知らなくても理解は容易ですね。ホラー描写が強烈で、陰謀論的展開が長かったりでドラマの方向を見失いがちなんだけど、実は割と単純な気もします。今の時代の今の若者たちが観れば、絶対に楽しめると思うなぁ。


…兵士たちの暴力性を引き出すために食料に細工したという設定に、短編漫画「イエローダスト」を思い出した。元ネタはあるんだろうけど、手塚治虫は偉大だな、と余談的感想も付け加えとく。とにかくオススメ。






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