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2024年09月23日20:54

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春日部〜19〜寛斎

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幻想水滸伝III 長野の万代書店でプレステ2買う時に抱き合わせでついてきた。疾風のパーシバルという騎士がイケメンに見えていたが今見るとそうでもないか…。

ちなみに故郷の村ではパーシィちゃんとか呼ばれているんだったかな。。。


……………………………………………………















彼女の名前はシノブという。俺より4歳下だ。


勿論…仮名だ。モデルになった人物や出来事があったというだけでこの物語はファクションですからね。出鱈目ばっかりよ。





あまり熱くなるなよ。



俺がな。









さて、俺とシノブ。






別れ話の後も、普通に付き合っていた。






あの別れ話の日…。




アパートの洋室で、揺らぐ彼女の気持ちを聞いた時…



涙を落とす彼女と吐き出す言葉もなくなった俺と。




『もうどうする事も出来ない』




覚悟を決めるしかない沈黙…の後で。





シノブは俺にくちづけた。



『別れるのは辛い』














ふぅ…。





2003年9月…埼玉はまだ暑い。夏はまだ少しある。


あと少しだけ…。







帰ってきた俺はというと…仕事もなくて暇だ。友人にも気軽に会えるようになったのはよいのだが、これからどうしようか。





一人になれば酒飲んで幻想水滸伝IIIやって…寝て。



ダラダラとした生活。


虚しいのよね。


友達もみんな働いてるしな。。。堕落した感がある。





かの文豪、ユゴーはその著作【レ・ミゼラブル(惨めな人々)】の中で言う。

「職を無くすのは恐ろしい事だ。それは、生きる習慣を無くすという事である」


と。



人間が腐っていくというか。


日に日にダメ人間になっていく自分を感じている。まだ会社辞めて1週間とかなのに。










失業保険もらえんならそれはそれではあるけれども。




トモアキの友人、オオコシという男がヤマネコ宅配便でバイトリーダーみたいな事をやっていて、そこを手伝ってくれ。と言われている。



大学時代にそこでアルバイトしていたので、知ってる人も結構いる。



そこも考えるか…な。





親は実家に帰ってきて良いと言うが、なんとなくかったるいのよね。一度一人暮らしすると。





アパートは俺のテリトリーだからなあ。









…。



彼女の大学は夏休みだから、平日も昼間から会える。




どこへ行こうか。




【優しいだけの退屈な男】



そんな印象を塗り替える為に、なるべく出掛ける事にしようと。思う。




彼女は通っているBar(【Heaven】というらしい…俺には地獄かな…)の連中と六本木のクラブとか繰り出していたとか言うが、都内はあまり好きでなくて…な。




基本的にウンコ症候群(※過敏性腸症候群)というのがあって、トイレがないとウンコしたいような気がしてくるんだよね。




運転席が便座にでもなっていればいいのだが、残念ながら世の中そうではない事が多いみたいだ。




世界が俺のアイデアを取り入れたら、もっと優しい世の中になるのに。。。








下り方面(下痢だけに)へのドライブが好きなのは街道沿いにコンビニがあって、気楽にいられるからなんだよね。人混みも嫌いだ。トイレ混むし。






俺の通っていた大学のあった太田(群馬)とか、彼女の21歳の誕生日にプラチナの指輪をあげた筑波の方とか…行こうか。




太田…






太田と言えば【お好み焼き寛斎】だ。



「卵が決めて!」のキャッチフレーズでおなじみのあの寛斎ですよ。御存知でしょうか。



一応説明すると…





太田市を本拠地とするお好み焼き店【寛斎】は俺達が北関東大学(通称キタカン)の1年生の時にオープンした店で、ヨード卵光を決め手として使うお好み焼き。こだわりダシのもんじゃ。抜群の食感で食わせる焼きそば…サイドメニューも旨くてタマラナイ…、店だ。タコの唐揚げとか最高なのよね。

ちょっとおしゃれな雰囲気もある。




大学卒業記念の飲み会もここで行った。





業績は堅調で伊勢崎を始め関東各地に出店を進めているとか。


「卵が決めて!」


て言うとストライカーにスルーパスを通す瞬間のような…そんな感じだと俄(にわか)サッカーファンに話題でした…ような気がしました。







久々に、行くかな。





シノブとは大学3年の時から付き合っているので、何度か連れてった事がある。



行きましょう。関東に帰って来た記念だ。春日部で過ごせやって話だけれども。






昼前に出発して…何飯だろうな。片道2・3時間掛かるだろう。




車は実家にとめているので俺が彼女を迎えに行く事に。



アパートからチャリで一駅…なんか武里で買った銀色のマウンテンバイクみたいなやつに乗って。





4号沿いに一ノ割から武里の実家まで。







実家にチャリを置いて、借りてる駐車場まで一分足らず歩く。



 
砂利の駐車場に鎮座するスパシオに乗り込んで出発。


国道4号を一ノ割方向に戻り。


彼女の家近くのスーパーの駐車場でメール打って待つ。




5分も経たずに

「お待たせー」


ドアを開けてシノブが入ってきた。




ややクセ毛になってしまう…をストレートに矯正していて…サラサラと流れる黒い、長い髪。

俺の好みに合わせて決めた筈の髪型…。




白いワンピースに薄いブルーのデニムを合わせて、お嬢さんて感じのコーデ。




今日も、可愛い。。。


贔屓目もはいってんだろうが。










「行こう」



4号に戻って北関東を目指す。



春日部から杉戸…幸手栗橋…



楽しいドライブ。



気まずい事もない。






あれから…変わらずに過ごしていた。つもりだった。





気になるのは

まだ彼女がBarに通っているということ。




「大丈夫かよ」



…ちょうどスーパーフリーとかも話題になってますし。



いろんな意味で心配…。




「何も心配ないよ、ノブくんもいるし彼氏さんも連れてきなってみんな言ってるよ」




そうですか…。





ヤリチンの年上の人、ゴトウという人は本気で彼女を口説いているのではない。という話だそうで。。。







「いい迷惑だな!」




と言わざるを得ない。






んで。




ノブというのはシノブと俺が知り合った地元のボランティアの後輩。



俺の3つ下…シノブの1個上で22歳。鍼灸か何かの専門学校に通っている。


心臓があまり強くないらしく酒の飲み過ぎは禁忌らしいが体はかなり鍛えており、


マッチョだ。




「地元では筋肉大臣と呼ばれている、いや、呼んでくれ、そう呼んでくれ」



と豪語している。




ノブとシノブは字面がややこしいな…ここでは本人の希望通りに筋肉大臣と呼ぶ事にしよう。





どういう流れでそうなったのか知らなかったが、大臣も飲み屋にいるらしい。




「ノブもいるの?何やってんだあいつ?」



大臣に関して言えば、シノブに手を出す事も無さそうだし腕も立つ。護衛にもなりそうでいいのかもしらんが。




「なんでノブがバーにいるんよ?」



聞かずにはいられない。



「パン屋の先輩の件でメールしてたから、話聞くのに呼んだの」


シノブはあっけらかんとしたものだ。





そういや…なんかあった。そんな話…





シノブがアルバイトしているパン屋に大臣が寄った時、レジで一緒にいた先輩に一目惚れしたとかで。




結論からいうとその女性には彼氏がいたのでハートブレイクだったわけですが、



傷心の大臣はその酒場に入り浸っている…とのこと。




俺の知らないところで色々進んでいるんだな。


長野に行っていた間に。


アイツにもこんど話を聞いてみよう…。










スパシオは国道354号を館林へ。




美しい都市だ…群馬。青い空に澄んだ水。なんでも揃う…。


工業都市のくせに自然も豊かな街。


無敵やんけ。






受験で唯一受かった北関東大学を初めて見た時は広大な田園の先に山が見えて、この世の果てに来た様な気持ちだったが。


今では第二の故郷だな…第三は長野かな。







澄んだ水を見る機会はあまりないのだが、館林に入ると【下町のナポレオン】て看板があって、サントリービール工場とかカルピス利根川工場とかあるイメージが膨らむのね。





サントリーのモルツというビールが好きで、天然水仕込とか書いてあるから…な。







んで、片側二車線の広い道に歩道を覆う街路樹達。秋ともなればイチョウ並木が黄色く染まり…



やがて散る。




マリスミゼルの【au revoir】がよく似合う…落ち葉の【もの悲しさ】まで美しい。



群馬の玄関みたいなイメージがあります。板倉から館林入るあたり。




秋のドライブは是非館林インターからどうぞ。






土地があるからか大規模なお店もあって、ゆったり過ごせる。






ああ群馬行きてえ。




…。





館林市街を抜けて郊外へ。田園風景に青い空が広がる。









車は太田市に入り、遅い昼食を。








寛斎のお好み焼きはこの日も美味しかった。



お好み焼きベーコンポテトチーズと、もんじゃ焼き椎茸バターベーコン…




ベーコンばっかりだな。


大学時代にろくに勉強もせずにお好み焼きやもんじゃ焼きの焼き方だけが上手くなった話をしてみたり、





ドリンクバーのホットコーヒーにソフトクリーム浮かべて


「ウインナーコーヒーみたい」


付き合いはじめた頃に通っていた春日部のパスタ屋【珈麦屋(こむぎや)】で飲んだコーヒーの話をしたり…。















楽しかったな…









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